世界がペプシとコカコーラで埋め尽くされる日……世界のコカコーラ市場占有率調査結果

2007年06月24日 12:00

コカ・コーライメージニューヨークタイムズ誌は5月27日、世界各地における「コーラ」の販売競争における「コカコーラ」と「ペプシコーラ」のシェア比率を発表した(【発表ページ】)。コカコーラが年々少しずつシェアを落としつつあるものの、世界全体ではまだまだ優勢であることが明らかになった(【トリガー記事:コロコロザイーガ学園】)。

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このデータには通常のコーラ以外にダイエットタイプのものも含まれている。しかしレストランで販売されたものは計測外。世界全体のシェアとしてはコカコーラは2000年の57%から2006年には53%にシェアを落としている。しかしながら世界全体としては相変わらずコカコーラが絶対的優勢を占めていることが分かる。

世界全体のコカコーラ、ペプシコーラのシェア比率図。赤色がコカコーラ優勢、青色がペプシコーラ優勢。色が濃いほど優勢度合が強い。
世界全体のコカコーラ、ペプシコーラのシェア比率図。赤色がコカコーラ優勢、青色がペプシコーラ優勢。色が濃いほど優勢度合が強い。(クリックで拡大)

また、本文中にもあるが、コカコーラ(赤)はヨーロッパや南アメリカで特に好まれているが、中近東から東南アジアの一部地域にかけてはペプシ(青)がかなり攻勢をかけているのも分かる。

意外なことだがコーラの総本山的なイメージが強いアメリカ合衆国では、コーラのシェアは41%、ペプシは33%を記録している。他メーカーの活躍が目覚しいということだが、コカコーラのシェアは毎年なだらかな右肩下がりのカーブを示しており、先行きが不安とのこと。

UAEで発売されているコカコーラ。
UAEで発売されている
コカコーラ。

また、中国と共に大きな人口を抱えるインドでペプシが40%のシェアを確保しコカコーラの24%を大きく抜いていることは、今後のインドの成長性を考えるときわめて興味深いと説明されている。さらに中近東でペプシが強いのは、ペプシが元々この地域に古くから攻勢をかけていたからだと説明されている。

健康志向から最近はコカコーラもペプシコーラも通常タイプのコーラ以外にカロリーゼロタイプやミネラル分込みのタイプなど、さまざまな新商品を展開している。先進諸国ではこれらニュータイプなコーラのニーズが増えてくるだろうが、世界全体としてみればまだまだ上記地図の赤い国も青い国も、オーソドックスなコーラが多くの人に愛飲されることだろう。

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