「ブログ>掲示板」なネットコミュニティ時代へ

2007年06月18日 06:30

インターネットイメージ先に【「ケータイ族」1000万人突破・インプレスが最新白書発表】で報じたように、【インプレス(9479)】傘下の出版社【インプレスR&D】は6月13日、インターネット業界に関するデータを織り込んだ白書「インターネット白書2007」の内容を発表した。その白書によると、インターネット利用者の7割が何らかのコミュニティサービスを利用し、中でもブログの利用率が掲示板を超えてもっとも多いことが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は2007年3月に電話経由で行われ、有効回答数は6000人・5874世帯とのこと(今件関連の質問は母体数を2000に絞込み、4月18日から27日に再調査が行われ、その結果が用いられている)。ネットでのアンケートなど質問媒体に偏りがなく、母体数もそれなりに多いので、データの信頼性は高いものと思われる。

コミュニティサービスに関する調査結果によると、全体の70.0%が何らかのサービスを利用し、具体的にそれぞれのサービスについて「発言・書き込みをしている」「見るだけ」の人の割合は次のようになった。

それぞれのコミュニティサービスの利用状況。
それぞれのコミュニティサービスの利用状況。

この調査結果から一目瞭然の通り、掲示板・ウェブサイト(ホームページ)の進化の一形態ともいえるブログが、閲覧・発言や書き込みを含めもっとも利用されていることが明らかになった。かつてインターネット上のコミュニティサービスといえば掲示板がもっとも知名度が高く、そして実際に利用されていた印象が強いのだが、今調査の結果を見る限り主役の座は掲示板からブログに移行したようである。

ブログは掲示板のように
「ネット上の意思表現」ツールとして
有効に利用されつつある。

最近のブログサービスでは単独のブログそれぞれを提供するだけでなく、サービス元がポータルサイト的なものを創り、そこにサービス内の各ブログの更新情報やピックアップ情報を逐次掲載するスタイルが主流。そして逐次コンテンツが更新される「Web2.0」的な集約スタイルのサービスとして、ブログ全体を統括する仕組みが採用されている。

このような使われ方をされた場合、ブログはそれぞれが小さなコミュニティのパーツとして利用者に認識される。そしてそのパーツの管理者でもあるブログの保有者が積極的に利用を続ければ、単なる掲示板よりも盛り上がりを見せるのは当然至極といえる。

また、この統計データからは掲示板もブログも、「書き込みや発言まで積極利用」している割合と「閲覧のみ」の割合の比率がほぼ同数であり、このこともブログが掲示板ライクに使われていることを推測させる(もっともブログの「発言・書き込み」が運営者としての更新のそれなのか、閲覧者としてのコメントの書き込みを指すのかが明言されていない。それが少々気になるが)。

一方で、掲示板の書き込みをナレッジマネジメントシステムのようにまとめあげた「掲示板のまとめサイト」がそれなりの評価を得ていることや、不特定多数のボランティア協力者によるネット上の百科辞典「Wikipedia」の利用率が4割近くを占め、掲示板のそれを超えているのが分かる。これらの結果も驚くべき値であるといえよう。もっとも「Wikipedia」の場合は「閲覧のみ」がほとんどで、まさに「利用しているだけ」のパターンであることから、掲示板やブログのようなネットコミュニティとは少々色を他にするところがあることも付け加えておこう。

意外に利用者が少ないように見受けられるSNSもあわせ、今後どのサービスがインターネット上のコミュニティを牽引していくことになるのか。来年の調査結果が楽しみである。

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