携帯電話契約の増加数、ソフトバンクが初の首位・ドコモは苦戦

2007年06月08日 08:00

モバイルイメージ電気通信事業者協会は6月7日、5月の携帯電話大手3社の契約数などのデータを発表した。それによると新規契約数から解約数を差し引いた、純契約者増加数は【ソフトバンクモバイル(9984)】が16万2400件でトップとなり、二位の【au(KDDI)(9433)】や三位の【NTTドコモ(9437)】を抜いたことが明らかになった。ソフトバンクモバイルが増加数において月間でトップにたったのは、統計データが存在する1996年1月以来はじめてのことになる(【発表リリース】)。

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今回発表されたデータによると、累計契約数と月間純増加数はそれぞれ

NTTドコモ:5276万9600件/8万2700件
au:(ツーカー含む):2857万6200件/13万8500件※
ソフトバンクモバイル:1623万4500件/16万2400件

※auのみだと2790万2000件/22万1600件


となる。

ソフトバンクモバイルは基本料金の割安プランやソフトバンク端末同士の国内通話料金が無料となる「ホワイトプラン」などさまざまな割引の提案を行ったことが、今回の増加数トップの要因となったもよう。同日ソフトバンク側では【ホワイトプランの契約数が500万件を突破した(PDF)】ことも発表しており、今後これらの「格安プラン」を牽引力とするものと思われる。他方auはツーカーと合わせると増加数では第二位だが、au単独では先月から引き続きトップを数えており、ツーカー分の減少をほぼ補っていることが分かる。

一方で「反撃してもいいですか」「DoCoMo2.0」などインパクトと話題性に富んだ広告展開を繰り広げているドコモだが(【参考サイト】)、数字の上では伸び悩みが見られている。

全体的な契約者数では「リードするドコモ、追いかけるauとソフトバンクモバイル」という構造に変わりはないが、増加数でソフトバンクモバイルがはじめてトップにたったという事実は少なからぬインパクトを携帯業界に与えている。7日の昼間に発表された今データを受けて、ソフトバンクの株価が大幅に上昇したことからもその影響力の大きさが分かるだろう。

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