インターネット総研の子会社が任天堂系の大手ゲームニュース・コミュニティサイト「Nintendo INSIDE」の事業を取得

2007年06月03日 12:00

ゲームイメージ【インターネット総合研究所(4741)】の子会社でネット関連事業やコンサルティングを行う【IRIコマース&テクノロジー(IRI-CT)】は6月1日、日本最大手の任天堂系ゲームニュース・コミュニティサイトである「Nintendo INSIDE」の事業を取得したと発表した。取得金額は不明。さらにIRI-CTが運営していたオンラインゲーム媒体の【Slash Games】と事業統合を行い、総合ゲームサイト【iNSIDE】として運営を開始した(【発表リリース】)。今回の事業統合により、月間1000万ページビューを超える、「日本最大級のゲーム総合情報メディアが誕生」するという。

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「Nintendo INSIDE」は非法人系の任天堂関連のゲーム情報を提供しているニュースサイトとしては、リリースにある通り「国内最大規模」のもの。2000年8月からスタートし、1年間の休止期間があったものの現在に至るまでスタイルをほぼ変えずに運営を続けている、老舗中の老舗ゲームサイト。閲覧は誰にでも可能だが、掲示板やユーザーのゲームレビューなどコミュニティ部分のサービス利用には事前登録が必要になる。

今回の買収、合併、リニューアルにあたり、Wii向けや携帯向けのサービスを開始したり、任天堂系のみではなくゲーム全体に関する情報配信を行うなど、体制の変更や機能の拡充が随所に見られる。SlashGamesと合わせて「年間1000万ページビュー」というところから、「Nintendo INSIDE」単独では2万~3万ページビュー/日があったものと思われるが、個人(+α)運営のサイトとしては非常に「ビッグ」な話といえよう。

「iNSIDE」の編集長に(「Nintendo INSIDE」からスライドする形で)就任した土本学(Mr.Cube)氏は【新ゲームサイト「iNSIDE」スタートにあたって】の中で、3つの使命「全ゲームプレイヤーにとって最高の情報ソースになること」「参加型サイトにすること」「新しい時代のメディアを実現すること」をかかげ、さらに「冷静なプロであるより情熱を持った素人でありたい」と述べ、これからの意気込みを語っている。

今回の買収は突然の報であり(上場企業が絡むものだから仕方ないが)、多くの利用者に驚きをもって迎えられている。法人サイトとしての運営となると、これまでの個人系サイトと比べて「できること」「できないこと」がそれぞれ増えてくるが、これまでのカラーをできるだけ踏襲しつつ、情報サイトとして確固たる地位を築いてほしいものである。

唯一気になることといえば、登録ユーザーの個人情報について、企業への譲渡に際し事前了解をしていたのかどうかだ。この点について疑問を感じている人は当方だけではないと思われるので、あるいはそう遠くないうちに、何らかの見解が発表されるのかもしれない。

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