お金を上手に使い分け、効率よい運用を行うには、国家財政でも家計でも、しっかりとお金の流れを記録して把握し、分析することが重要となる。そのために家計において必要なのが「家計簿」。収入やお金の使い道を記録した「こづかい帳」レベルの家計簿くらいは誰でもつけているだろうが、それらのデータを活用している人はあまりいないのではないだろうか。

今回発売される「がんばる私の家計ダイアリー」では、持ち運びが出来るDS上のソフトとしてだけでなく、「どこでも手軽に、タッチペンによる簡単操作で入力が出来る」というDSならではの機能を活かしている。「家計簿をつけるのは面倒くさい、難しいのでは」など、家計簿に対するハードルを、ゲーム機上で操作させることによって低くしている。

また、単にお金の出し入れを記録するだけでなく、入力したデータを元に月単位での出費を比較したり、支出や収入の推移をグラフ化し、お金の使い道の変遷や、無駄使いの原因を探し出すという、本格的な分析も可能。さらにローンシミュレーターも用意されていて、無理のない返済プランを調べることもできる。

通常のお金のやり取りの入力以外に、ローンの計算もできる。

当方(不破)の場合は本業の関係もあり、自分の収支は逐一表計算ソフトExcelに入力し、分析を行っている。しかしすべての人がExcelを使えるわけではなく、買い物ごとに記録をつける習慣は、すぐにつけられるものではない。ましてや、記録されたデータを元に分析することなど、面倒くさくて投げ出してしまうのがオチ。

しかしお金の流れの全体像を眺め、さまざまな視点から分析することはとても重要。自分のお金の使い道を再検討するだけでなく、無駄使いを改め、より有効に、無駄なく使う方法を見つけ出せるからだ。

ゲーム感覚で「がんばる私の家計ダイアリー」を操作し、しっかりと「家計簿」をつけるクセをつけ、分析もできるようになれば、このソフトからは卒業できるだろう。その観点からも「がんばる私の家計ダイアリー」は、家計簿入門ソフトとして注目したいものである。

(最終更新:2013/09/08)