朝日ソノラマが9月末で解散・朝日新聞社が業務引継ぎ

2007年06月22日 06:30

書籍イメージ朝日新聞社及び朝日ソノラマは6月21日、朝日新聞社が全額出資をしている完全子会社の出版社である朝日ソノラマについて、9月末で解散すると正式に発表した。コミックや小説などの出版権は朝日新聞社が引き継ぎ、同社の新刊として発行されることになる(【読者向け発表リリース】)。

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リリースなどによると朝日ソノラマは1959年9月に創業。ソノシートや雑誌を合わせた「音の出る雑誌」こと「月刊朝日ソノラマ」をはじめて発行するなど、個性的な出版スタイルを維持していた。

しかし昨今の出版業界の苦境に加え、朝日ソノラマ自身も経営不振・社員の高齢化が進み、経営再建そのものが難しいと判断。業務を親会社の朝日新聞にゆだねることにしたという。朝日新聞側の発表などによると、現状ですでに債務超過が続いて借入金は21億円に登っているとのこと。

10月以降に定期発刊紙の大部分「ほんとにあった怖い話」「ネムキ」「ネムキ増刊 夢幻館」は朝日新聞社に移行されるが、「ほんとにあった笑っちゃう話」は朝日ソノラマの解散と共に休刊するとのこと。

最近はコミックや小説などライト感覚のものが主力だったようだが、当方にとってはむしろエメラルドグリーンの表紙による戦記モノの文庫本が印象深い。事業移管となれば当然業務の統廃合もあるし、内容に関する方針転換も行われるだろう。色々な意味で残念でならない。

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