ネット上の投資情報を一日数回チェックする人は35.0%・6割が最低でも一日一度は確認

2007年06月09日 19:30

株式イメージ【ウェブマーケティング】は6月8日、個人投資家の投資関連情報の収集に関する調査結果を発表した。それによると35.0%の人が一日複数回、ネット上の投資情報を確認することが明らかになった(【発表リリース】)。

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今件はインターネットによる調査の結果で、調査対象は20代から50代までの投資経験をしたことのある人、合計300人。母数がやや少なめのため、統計結果には多少のぶれがあることを考慮する必要がある。

「ネット上の投資関連情報をどれくらいの頻度でチェックするか」という問いには、「1日1回程度」と答えた人がもっとも多く、全体の26.0%を占めた。

ネット上の投資関連情報をどれくらいの頻度でチェックするか
ネット上の投資関連情報をどれくらいの頻度でチェックするか

「常時(つまり何度でも)」は13.3%、「1日数回」は21.7%で、この二つをあわせた「一日複数回ネット上で投資情報を確認する」人は35.0%に登ることが分かった。さらに「1日1回程度」とあわせた「1日1回以上はネットで投資情報を確認する」人は6割を超えていることも分かった。

一方で、「頻度は一週間に一回以下」という人も全体の1/4近くに登っている。今調査結果が「インターネットによる調査結果」であることを考えると、意外な気もする。あるいは、「週末投資家」(平日は本業に集中し、土日に情報を収集して売買を検討して注文を入れる)のスタイルを採っているか、投資信託や配当重視の銘柄を対象とした中長期の投資スタンスの投資家なのかもしれない。投資スタンスと情報収集の割合についての問いがないのでこの推測を裏付けることは出来ないが、そう考えると納得がいく。

それでは具体的にネット上における投資情報の収集は一日のうちいつ頃行うのか。その時間帯についてたずねたところ、「帰宅後」と答える人が最も多かった。

ネット上で投資情報を収集する時間帯(複数回答)。
ネット上で投資情報を収集する時間帯(複数回答)。

質問形式が公開されていないので不明な点もあるが、このパターンは(当方サイトも含めた)ニュース系情報サイトのアクセスパターンによく似ている。すなわち、「出社前の7時前後」「始業直前の9時前」「お昼休みの12時」「終業後の17時」「帰宅後の21時以降」にアクセスが増加するという具合である。

投資情報に関する収集時間帯で特に「帰宅後」が多いのは、本業を終えて帰ってきてから落ち着いて情報を集めようとしているのはもちろんだろう。その他に、その日の市場が閉じて株価が確定し、各社のリリースが発表されたり株価動向を元にしたニュースが配信されるなど、各種市場動向がある程度明らかになった上で情報を収集し、分析に役立てようとする傾向を示しているともいえる。

一部の情報サービスの中には、関連する情報をパソコンへの電子メールや携帯メールでセミリアルタイムで送付してくるものもある。また、ネット証券の大部分では事前設定した株価に達すると、メールでお知らせするサービスを備えている。このようなサービスを利用すれば、わざわざ情報を収集する手間をかけずに「勝手に必要な情報が飛び込んでくる」ようになる。

リアルタイムの情報を即時に活かせる環境を持っているかどうかは別にしても、今後は「あらかじめ選んだタイプの情報を自動取得」「時間を決めて逐次自分で情報収集」という二通りの情報収集スタイルで、ネット上の情報収集を行う人が増えてくることだろう。

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