実際に読まれているメルマガは2~5本、多くは受信されるだけで読まれない?

2007年06月30日 12:00

電子メールイメージ【マイボイスコム】が発表したメールマガジンに関する利用調査結果によると、メルマガ(メールマガジン)のうち実際に読まれているのは2~5本が過半数を占め、「新鮮でレア」「記事量が少ない」「読みきり」といった特徴を持つものが好かれていることが明らかになった(【発表リリース】)

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今調査はウェブ上のアンケートフォーマットを用いたもので、6月1日から5日の間に実施、回答者数は1万3136人。男女比は46対54。30代と40代の回答者が多い。

無理に登録させられたメルマガは目を通さない

実際に登録しているメルマガの数はかなり分散していて、「2~5本」「6~9本」「10~15本」「20本以上」がそれぞれ大体同数程度(20%前後)を占めている。「20本以上」が24.2%を占めているのもある意味驚き。

ただ、登録するきっかけでもっとも多かったのが「何かの会員登録に必要だった」という回答で61.3%(複数回答)を占めていることから、そのメルマガ自身が必要なのではなく、何かをする際に登録せざるを得なかった場合が多いのがメルマガの登録本数が多い理由であることが推定できる。

その推定を裏付けるのが、「実際に読んでいるメルマガの本数」。こちらは「2~5本」が過半数の51.8%を占めていた。

実際に読んでいるメルマガの本数(メルマガ登録している人を対象)
実際に読んでいるメルマガの本数(メルマガ登録している人を対象)

登録本数についてはかなりばらつきがあるのに、実際に目を通している本数については「2~5本」が過半数で、「6~9本」までを含めた「10本未満」が7割近くを占める。やはり「仕方なく登録させられたメルマガは読まれない」ということなのだろう。

良いメルマガは「新鮮でレア」「記事量が少ない」「読みきり」

メルマガを読んでいる人に、どのような内容が好きかを尋ねたところ、「情報が新鮮」と答えた人がもっとも多く59.3%を占めた。やはり(遅延は別にしても)リアルタイムで新聞の号外のように人のフトコロに飛び込んでくるメルマガとしては、情報が新鮮であることがもっとも求められているのだろう。

好きなメルマガの条件について
好きなメルマガの条件について

上記結果は「どのようなメルマガが好きか」という結果論的な話だが、逆に考えれば好かれるメルマガを作るために必要な要素の上位ランキングとも受け止められる。「情報が新鮮」「記事量が少ない」「レア」「読みきりの記事」「タイトルや見出しにインパクト」などなど、大いに参考になるヒントが上位を占めている意見に含まれていると考えてよいだろう。

また、ビジネス向けのメルマガに限定した場合、「期待すること」(つまりそのたぐいの情報が載れば好かれるであろうこと)の上位には「専門的な内容の解説」「ビジネス知識や知らない情報の習得」など、トリビア的な話や教養講座的な内容が求められていることが分かる。

ビジネス向けメルマガに期待すること
ビジネス向けメルマガに期待すること

スパムメールの横行やブログパーツ、RSSリーダーなど他方式によるプッシュ型情報配信技術の進歩で、以前ほどメルマガに対する興味関心は強くない昨今。それでも「気軽な読み物」としてのメルマガの地位は衰えていない。最近ではHTMLメール技術を用いたビジュアル志向のものや、携帯電話向けのミニメルマガなど、メルマガ自身も多種多様化し、ニーズに応えようと努力している。

ウェブサイトの閲覧が「利用者が自ら積極的にアクセスしなければならないテレビ型メディア」のに対し、メルマガは「送り手が利用者のフトコロに飛び込む電話型メディア(携帯電話向けならまさにその言葉通りとなる)」であるのが最大の特徴。

今後はその特徴を活かし、読者のニーズにあったメルマガが積極的に支持され、「他の登録で必要だから仕方なく購読させられる」タイプのメルマガはゴミ箱に直行するというように、メルマガの世界でも二極化が進むことだろう。

メルマガの作り手も、情報を発信したい層のニーズやメルマガ全体として求められている要素を考慮した上で、作る必要があるに違いない。

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