20代・30代女性の4割がパソコンに「ひとりツッコミ」

2007年06月26日 08:00

パソコンに「ひとりツッコミ」イメージ[セガトイズ(7842)]と【アイシェア】は5月31日、20代から30代のパソコンを利用する女性に対する「ひとりごと」をメインにした意識調査結果を発表した。それによるとこの世代の女性の40.5%がパソコン相手に話しかける経験があることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は5月21日から23日にメールによる告知とネット上でのアンケートで行われたもので、有効回答数は410名分。そのうち20代は23.2%、30代は76.6%。回答母数がやや少なめなので、やや結果がぶれている可能性がある上で結果を見る必要がある。

パソコン相手に「ひとりごと」は4割

パソコンを相手に話しかけた経験があるかイメージパソコンを相手に話しかけた経験があるかどうかをたずねたところ、40.5%の人が「ある」と答えた。身近な存在であることやネットを通じて世界につながっている点では同じといえる携帯電話に対して同様の質問をしたところ、「ある」と答えたのは17.6%に過ぎなかったことから、特にパソコンに対する「擬似人格的」なものを「20代から30代のパソコンを利用する女性」の多くが感じていることが想像できる。

具体的には作業中のパソコンに対して懸命に話しかけたり、表示されているサイトの下らなさに「ばかだねぇ」とついもらしてしまったり、何度となく同じ場所で強制終了するふがいなさに(なんでやねん、とでも言うのだろうか)突っ込みをいれてしまうのだという。

また、携帯電話には通常の利用方法としてメール送受信以外に、実際に電話先の相手と話すために用いることから、わざわざひとりごとの対象として用いることはあまりないのだろう(通常相手先に話しかける携帯電話を持ち、相手がいるかのようにひとりごとを話していたら、普通のひとりごととは違った「異様さ」を感じざるを得ない)。

愛着のあるものに「ちゃん」づけして呼んでみたり、調子が悪い時に回復するようにと(効果などありはしないのに)なだめすかして機嫌をとって話かけたりする心境は十分理解できる。第三者からそのような様子を見られると多少の気恥ずかしさを感じるものもあるだろうが……。

「野良猫・野良犬相手に話しかける」が過半数

パソコンや携帯電話以外で、人以外の対象物に話しかけた経験があるものイメージパソコンや携帯電話以外で、人以外の対象物に話しかけた経験があるものをたずねたところ、「野良犬・野良猫」が222ポイントと過半数を占めた。以下「ペット」がほぼ同数、「テレビ」「ぬいぐるみ」が続いている。

「野良犬・野良猫」「ペット」は生き物であり、人語を解するかどうかは別としても人間の語りかけに反応することはよくある話なので、理解できない話ではない。また「テレビ」も、テレビ本体そのものにではなく、テレビに映し出されている番組、人物の行為に対するツッコミであることが容易に想像できるので納得はいく(リアクションは期待できないが)。

一方、「人形やぬいぐるみ」「家具や家電製品」などは(ファービーなどのように)あらかじめ反応する仕組みがほどこされていない限り、反応を期待することはできない。にも関わらず思わずひとりごとや愚痴を語りかけてしまうのは、寂しさ、あるいは「いやし」を求めている心境の表れなのだろうか。


レポートではこの他にも、ひとりごとをいうクセがある人は6割近い59.2%を占めている、パソコン周辺におもちゃを置くことで「いやし」を感じている人は6割以上の63.8%を占めるなど、ストレスがたまりやすいパソコン作業を行う女性の多くが、おもちゃやパソコン自身へのひとりごとを「ストレス解消」の一つとしていることがうかがえる。彼女達に「ひとりごとは絶対言わないように」と命じれば、余計にストレスがたまるに違いない。

ただ、「ストレス解消のためのひとりごと」と表現してもその内容は大きく二つに分類される。単に愚痴的なひとりごとが一つ、そして愛情表現的なひとりごとがもう一つだ。パソコンの作業をしていてエラーばかり出た時に「なんでやねん」とツッコミを入れるのは愚痴に近いが、野良猫を見かけて「こっち来い、こっち来い」と手招きしたり「んー、かわいいねー」と語りかけながらなでるひとりごとは、愛情表現以外の何物でもない。

世間一般には「ひとりごと」はあまりよくないクセとしてたしなまれることが多い。ただ今調査結果にもあるように、多くの人にとって「ひとりごと」はガス抜き的なもの、あるいはいやしを求める現代人が見出した一つの解決法ととらえることもできるだろう。一概にいましめるのも問題かもしれない。

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