「ニートやフリーターが多数いる社会は不健全」2007年版「青少年白書」完成

2007年06月30日 12:00

時節イメージ[このリンク先のページ(tokyo-np.co.jpなど)は掲載が終了しています]が伝えるところによると高市早苗少子化担当相は6月29日の閣議で、2007年版の「青少年の現状と施策(青少年白書)」を報告した。ニートやフリーターの現状、就職状況、児童相談所、いじめなどの問題における最新情報がつづられているという。その中で、ニートやフリーターがいまだに高水準で存在することを指摘し、「社会的自立が困難な若者が多い状況は社会全体にとっても健全とは言えない」と問題視しているという。

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この「青少年白書」は毎年編集され発行されているもので、過去のものは【青少年白書の専用サイト】から確認できる。過去の傾向からみると、最新版のネット上への掲載は8月ごろになる予定。

元記事によると、最新版の「青少年白書」のデータでは、「学校に行かず仕事も職業訓練もしないニート」が2006年平均で62万人(前年比2万人減)、フリーターは187万人(前年比14万人減)に登っているという。この数字、特にフリーターは2004年以降減少傾向にあるが、高い水準に違いはない。

また、ニートやフリーターを生み出す一因ともされている30歳未満の離職率も3割近くの29.2%に達して、全労働者の離職率17.5%の倍近くに登っている。失業率も2006年では、全年齢層で4.1%なのに対し、15歳~19歳では9.4%、20歳~24歳では7.7%と高く、「仕事がなかなか見つからず、就職してもすぐに辞めて(辞めさせられて)しまい、ニートやフリーターにおちいる」状況が見受けられる。

これらの現状もあわせニート・フリーターの高水準に対し白書では、「社会的自立が困難な若者が多い状況は社会全体にとっても健全とは言えない」「若者に自己の個性を理解し、主体的に進路を選択する能力を育てる必要がある」と注意をうながしている。

白書が手元にないので具体的な数字や傾向が分からないのが残念。8月に最新版がネット上に掲載されたら、あらためて確認することにしよう。

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