夏のボーナスで買うものは洋服・液晶テレビ・デジカメなど10万円未満のもの

2007年06月14日 08:00

老人とお金イメージ【価格.com(2371)】は6月12日、夏に支給されるボーナスに関する調査結果を発表した。それによると、今年は額は増加しているものの消費にまわす額は抑えられており、10万円未満とする人が大半であることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今回の調査は5月21日から6月3日の間に同社サイト上で行われたもので、有効回答数は1702人。男女比は86.8対13.2。

夏のボーナスの平均支給額は58.7万円。学生が多い20歳未満と定年退職を迎えているであろう60歳以上は「ない」と答える人が多いものの、それ以外は年齢を経るにつれて受給額が増加しているのが分かる。

もらったボーナスの使い道だが、やはり景気の先行き不安感を反映してか「貯金」と答えた人が30.7%でもっとも多かった。

ボーナス消費金額内訳
ボーナス消費金額内訳

次いでローン返済が19.8%。その次にようやく「商品を購入する」が18.4%で入っており、ボーナスの支給による商品市場の活性化効果はあまり望めないことが分かる。ちなみに金融商品の購入は5.5%。「貯蓄から投資へ」という政府のスローガンはまだまだ浸透していないようだ。

特に商品の購入にかける費用を支給額別に見たところ、多くの層で「10万円以下」とする人が多かったのが分かる。

ボーナスのうちどのくらいの額を商品購入にかけるか
ボーナスのうちどのくらいの額を商品購入にかけるか

アンケートの調査元である価格.comでも、セールスチャンスである夏のボーナス時期に高額商品を多くの人に購入してもらいたいという思惑があるのだろうが、今調査結果を見る限りではあまり期待できそうにない。

主流の10万円以下となると商品種別もある程度限定されてくるが、やはり具体的な「夏のボーナスで購入するもの」の問いにもその額の多少が反映されている。

夏のボーナスで購入する商品
夏のボーナスで購入する商品

普段は買わないがずば抜けて高価でもない商品、具体的には洋服やアクセサリーなど、液晶テレビ、デジカメ、ゲームソフトなどが上位を占めている。またアンケート調査元の価格.comらしく、パソコンのパーツも上位に来ている。

アンケートの元データでは人気商品種別(例えばDVDレコーダー、プラズマテレビ、MP3プレイヤーなど)ごとに、それぞれ多くの人の支持を得た商品たちの具体名が挙げられている。ゲーム機ならWii、ニンテンドーDS、プレステ3、PSPの順、といった感じだ。同じジャンルの商品を夏のボーナスで購入したい、と考えている人には大いに参考になるだろう。

ボーナスの消費金額でローン返済と貯金の合計が過半数を占め、生活費や教育費などを差し引いた「純粋な創造支出」は3割強に過ぎない。ボーナス支給季節になり、消費活動が活発化し、景気にも大いに影響を与えるだろうという思惑や、各企業の「購入意欲が高まって売り上げもアップするだろう」という期待に、今夏のボーナスはあまり応えられないかもしれない。

逆にターゲットになりやすい液晶テレビやデジカメ、テレビゲームなどにとってはこの時期がかきいれどきとなることだろう。

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