「Wiiで45、DSで79タイトルを開発中」任天堂、2007年3月期決算の質疑応答を掲載

2007年05月06日 12:00

[任天堂(7974)]は5月2日、4月27日に開催した2007年3月期の決算説明会における質疑応答の議事録を掲載した(【掲載ページ】)。すでに決算説明会のようすそのものは資料や動画などで公開されており、これら資料をチェックすることで、任天堂の2008年期におけるビジョンをかいま見ることができる。

スポンサードリンク

Wiiの状況について「今後の展開が見えない」という質問に対し岩田社長は、

・ソフトとハードのポジティブなスパイラルがプラスの相乗効果をもたらす
・1年目と2年目のスタート時にいかに続々と新しい提案をしていくかが重要。任天堂の場合は自社ソフト開発の責任だと思っていく。その上で(他の)ソフトメーカーのタイトルが充実していくことを望んでいる。
・現在任天堂ブランドで開発中のタイトルは(社内・社外開発とあわせ)Wiiで45タイトル、DSで79タイトル。すべてが発売するとは限らない。
・夏以降、やり込み要素の強いタイトルが出てくる。日本国内向けではスーパーマリオの新作(『スーパーマリオギャラクシー』)、スマッシュブラザーズ(『大乱闘スマッシュブラザーズX』)など。


などと返答し、ソフトの充実が必要で任天堂自身がリードしていかねばならないこと、夏以降はそのリード役のソフトが色々と出てくることを明らかにした。

また「DS向けソフトを造るメーカーが急増している。粗製濫造では」という質問には「面白要素のあるソフトがうずもれる可能性があるのは事実。ソフトが増えればそれで良いと喜んでいる場合ではない。今年の重要課題として『お客にとって本当に必要なものを知らせて届けるのか、期待を裏切らないためにはどうするのか』をかかげ、取り組んでいく」とし、DS向けソフトが急速に数を増し、「アタリ」を引く可能性が低くなっていることや、場当たり的な販売ソフトへの懸念を示した。

他にも、

・モノリスソフトの件もあわせ、今後条件があえばM&Aをする可能性はある。
・Wiiチャンネルは今後他社との共同で何か新しいビジネスモデルを構築できるかもしれない。ただし今は具体例を語らず。
・開発体制は強化する。人材の育成にも力を入れたい。
・アメリカでは特にWiiの勢いが強い。一般消費者からも好印象との感触。
・Wiiのヌンチャクは実は一人称視点のシューティングゲーム(FPS)に向いている。可能性はある。
・SCEJの久多良木氏の退任について、何も言及することはない。ヘッドハンティングするつもりもない。
・DSとWiiの生産能力は現在も増加中。ただしWiiの生産台数はまだ非公開。
・「スーパーエッシャー展」の事例にもあるように、DSやWiiなどを用いた、ゲームの既存のビジネスモデルを活かすようなものがあれば、今後も色々と前向きに考えていきたい。「娯楽」「ゲーム」とは昔と比べて定義が広範囲に及んでいる。「所有者の生活を豊かにするマシン」としていきたい。
・Wiiの展開について任天堂では「まずとにかくリモコンを触る人を増やさねば」と考えている。
・「健康をテーマにした」Wiiソフトは今年後半に発売。
・『セカンドライフ』について興味はない。自分の定義する「ゲーム」の考え方とは別物。
・「生活を豊かにする」「笑顔にする」という抽象的な目標について具体的にはノーコメント。具体的なコメントを早急にしてしまうと「痛い目に」あってしまう。
・携帯電話などモバイル分野への展開は今のところ考えていない。他のプラットフォームで出来ないことをやっていく。それができる限りは自社ハード上での展開に従事する。
・「世界でも、1人でも多くの方に任天堂の商品を受け入れていただいて、たくさんの人に笑顔になって欲しいと思います」


など、今後の任天堂の方針について語られた。詳細は上記リンクから原文を参照してほしいが、先に発表された2008年度の業績予想とあわせ、今後の展開が楽しみな話といえる。

特にWiiとDSの両立体制が今後単なる「ゲーム」に留まらず、色々な、ゲーム「のような」娯楽方面に展開する可能性を語っているのが気になった。そのために「まずは台数の普及」「利用者層の拡大」「社内体制の強化」を推し進めているように見える。

もう少しWiiが手に入りやすくなるであろう夏以降には、今回の質疑応答の内容の一部でも「ああ、なるほど。このことだったのか」と分かるような発表があるのだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ