ローズマリーに寿命促進と内臓脂肪減少効果!?

2007年05月29日 08:00

ローズマリーイメージ【長瀬産業(8012)】【東京都老人総合研究所】の研究グループは3月末の日本薬学会会合における学術研究発表で、ローズマリーの効用で内臓脂肪を減少させたり寿命を延ばす作用があることを動物実験で確かめたと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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研究グループでは「カロリーを制限することで、健康で長寿を果たせる」という前提のもと、カロリー制限を行う方法を模索。運動や摂取カロリーの制限以外に、AMP-activated protein kinase(AMPK)という細胞内分子を活性化することで、カロリーを制限するのと同じような効果が得られることから、このAMPKの活性化をうながす物質を探索。結果として、昔から薬草などとして使われることの多いローズマリーの成分の一つ、ポリフェノール(の主成分であるカルノシン酸)にAMPKを強力に活性化する作用があることを見出したという。

マウス実験によると、一週間投与のあるなしでは、与えた方は脂肪量が6割から8割ほどに減少(体重に変化はなし)。一年半ほど飼育を続けたところ、生存率は与えた方が2倍にも及んだという。

ローズマリーによるマウス実験結果データ
ローズマリーによるマウス実験結果データ

遺伝子学的にも、ポリフェノールの主成分カルノシン酸に、筋肉細胞のAMPKが活性化したり、ミトコンドリアの活性化が見受けられたという。

長瀬産業などでは今後、すでにローズマリーが抗酸化力があることがわかっていることから、この効用もあわせ、アンチエイジング素材としてローズマリーの有用性を確立し、商品開発に役立てるとしている。

今回はあくまでもマウス実験によるもので、検証件数も限られていることから、さらなる検証やヒトでも有効なのかを調べる必要があるだろう。具体的な商品化はすぐには難しいかもしれない。そしてもし商品化されたとしても西洋医学的な速攻効果は期待できそうにもないが、中長期的な服用で体脂肪減や寿命の促進(細胞の活性化)など、ニーズの高いものが出来そうである。

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