相次いで事故の発生した「こんにゃくゼリー」、国民生活センターが注意を呼びかけ

2007年05月24日 08:00

こんにゃくゼリーイメージ国民生活センターは5月23日、今年の3月と5月に相次いで7歳の男子2人がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて亡くなっていたことを発表すると共に、こんにゃくゼリーを子どもや高齢者に与えないよう注意をうながした(【発表リリース】)。

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こんにゃくゼリーイメージリリースによると3月23日には学童保育でおやつとして支給されたこんにゃくゼリーを食べた児童がのどに詰まらせ、4月29日には祖父母宅でこんにゃくゼリーを食べた男の子がやはりのどに詰まらせて5月5日に亡くなっている。今回の2例では別々のメーカーの商品だったという。

こんにゃくゼリーについては弾力性が高くかみ切ることが難しい商品もあり、すでに1995年から1997年にかけて複数の同様な事例がおきていた。各メーカーはこれを受けて形をのどに詰まりにくいタイプに変更したり、包装や容器に注意書きを載せるなどの対策をとっている。しかし2006年11月にも国民生活センターでは【注意勧告を行う】など、子どもやお年寄りに対する危険性が指摘されていた。

今回の2事例のうち後者では、製品の注意書きに「もし喉に詰まったときは背中を叩いて取り出して下さい」と記載されていたものの、事故が発生したときにこのような処置を施しても詰まったこんにゃくゼリーを取り出すことができず、駆けつけた救急隊員が医療用の器具を用いて取り出したという状況だったことが報告されている。

国民生活センターでは今回相次いで事故がおきたことを受け、「再発を防ぐための明確な方策が示されない現状においては、こんにゃく入りゼリーは子どもや高齢者に食べさせることを控えるべきである」と注意をうながしている。

最近は価格競争が激化したのか、複数のメーカーのこんにゃくゼリーが1袋100円かそれプラスα程度の安値でセールスされているのがよく目に留まる。メーカーや種類によって弾力性もさまざまで、純粋なゼリーに近いほどやわらかいものから、弾力性に富んでグミレベルのものまで存在している。

これから冷えたこんにゃくゼリーが美味しくいただける季節になることもあり、食感の面白さも楽しめる弾力性のあるタイプが、老若男女から求められることだろう。しかし今回のような話が相次いだ以上、やはりお年寄りや子どもには我慢してもらうのが一番安全なようだ。

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