早稲田大学もはしかで休講

2007年05月22日 08:00

早稲田大学イメージ早稲田大学は5月21日、午前11時の段階で学生30人の麻疹(はしか)の感染が確認されたとして、二次感染を防止することが最優先と判断。同日第四時限(午後2時40分開始)の授業から全キャンパスにおいて休講・出席停止措置を実施した(【発表リリース】)。また、厚生労働省でははしかワクチンの在庫が急速に減少しているとし、自治体が住民の要望に応える形で一斉に確保に動いているようすがうかがえる。

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早稲田大学では5月21日一日だけで、朝から午前11時までに12人の学生からはしかに感染したという報告を受け、累計患者数が30人に達したと確認。その時点で大学側は感染を防ぐために休講を決定、一日の課程の途中にも関わらず休講措置を取った。なお早慶戦などで知られている東京6大学野球連盟では、現時点で早慶戦は予定通り行うとのこと。

休講措置は21日4時限以降5月29日まで、北九州キャンパスや石神井の高等学院、本庄高等学院以外のすべての学部・大学院におよぶ。授業だけではなくサークル活動も全面禁止され、大学のキャンパス内への立ち入りそのものも禁止される(体育関係の一部サークルは例外あり)。さらに外出そのものも自粛するよう通達している。

以前下記関連記事でお伝えした大学、さらには都立高校でも10校以上が学校閉鎖を行っている。これもひとえに「はしか」の感染力がきわめて強い一方、【はしかによる大学の休校・休講相次ぐ】にもあるように10代から20代がはしかワクチンのエアポケット的な年齢層で、抵抗力の低い人の割合が多いことが原因とされている。

一方はしかワクチンのニーズが急増しており、5月18日までの2日間ではしかワクチンの在庫が45万本から29万本に激減したことが明らかになった。ワクチンは量産体制に入っており、同記事では「5月中に数万本の追加出荷が予定」されていることから、当面在庫が底をつく心配はないとされている。

【感染症情報センター】でははしかの最新情報がデータと共に掲載されている。気になる人はこちらも目を通すと良いだろう。

それにしても昨今のはしかの流行は、懸念されている鳥インフルエンザから発現する新型インフルエンザによるパンデミックに対する予行演習のようでもあり、色々と複雑な印象を受ける。自宅待機をせざるを得なくなった人たちも、そのような考えで色々と感染症について考え直してみるのもよいかもしれない。


■関連記事:
【はしかが大流行のきざし・ワクチンによる予防接種を】


(最終更新:2013/08/21)

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