「余った野菜をどうにかしよう」農水省が協議会を創設

2007年05月14日 06:30

葉もの野菜イメージ【農林水産省】は5月11日、野菜の作りすぎによる廃棄が「もったいない」との批判を受け、出来るところから取り組んでいこうという主旨のもと、「野菜需給調整協議会」を創設、第一回の協議会を5月17日に開催すると発表した(発表リリース)。

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この協議会は、野菜が余ったり不足するなど、供給量によって価格の上下が激しいことから、その影響をできるだけ緩和するため、関係者が協議して対策に取り組むことが必要との判断から設立。生産者や消費者、流通業者などの関係者、さらには学識経験者から構成される。

協議会では

[1]野菜の需給、価格動向を提供
[2]供給過剰時には野菜の値段も手頃であることなどの広報や関係者の協力を得て野菜の消費や有効利用の拡大を進める
[3]価格高騰時には値上がりしている野菜や手に入りやすい野菜などの情報提供や供給不足になっている野菜の供給促進に取り組む


などの活動に勤しむという。

17日に開催される第一回協議会では、今後の野菜の需給調整の進め方、野菜をめぐる最近の情勢についての説明や意見交換を行う。そしてこの協議会は公開の上行われる。

協議会は今後、野菜が作られすぎた時や、逆に値段が跳ね上がった時に随時開催されるとのこと。

さらに今回のリリースでは、野菜が過剰に余った際、野菜市場に悪影響を及ぼすことなく有効活用が可能な企業を募集している。野菜を引き取って加工したり、研究開発などに活用する企業がいれば、申し込みを受け付けると共に、過剰生産時に野菜の引渡しができるよう、協議を手助けするとのこと。

協議会で具体的にどのような「有意義」な討議が行われるのかはまだ不明だが、「何かをやらねば」の考えのもと、実際に腰を上げて行動に移す意志は評価してもよいだろう。さらなる評価ができるよう、協議会の内容にも期待したいところだ。


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(最終更新:2013/08/21)

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