タダで飲み物ゲットな自販機登場~ウィル・ビーが広告付きカップ自販機「メディアカフェ」を設置へ

2007年05月03日 11:30

メディアカフェイメージ広告代理店のウィル・ビーは5月2日、最も安い設定で「0円」となる広告付きカップ式自動販売機「メディアカフェ」の設置サービスと広告の販売を6月下旬から開始すると発表した(【発表リリース、PDF】)。自動販売機販売サービスの【アペックス】と業務提携し、運営を行う。

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「メディアカフェ」では飲み物の紙カップに印刷された広告と、自動販売機自身に設置された液晶モニターで流れるCMなどで広告収入を確保し、飲み物の販売価格に還元させるサービス。割引設定もできるし、広告料金を飲み物の販売価格にすべて還元させることで、「タダで飲み物を消費者に提供」させることもできる。

リリースによる「メディアカフェ」。
リリースによる「メディアカフェ」。
なぜかモノクロ写真。

自動販売機の本体にカタログを入れる網の設置や、自動販売機全体の広告を広告主一社が買い取った上でラッピングし、目立たせたり、液晶パネルのタッチパネル式モニターを使ってアンケートや簡単なゲームにも対応する。

さらに「メディアカフェ」単独の使用だけでなく、ウェブサイトやフリーペーパーと連動することで、「マルチ」なメディアでの展開も行えるという。

要は「広告費で飲み物の価格を差し引き、最大全額、タダで提供できるドリンク提供自動販売機」ということになる。ある大手飲料メーカーが自社の飲み物の価格を引き下げるため、容器に他製品の宣伝を載せて広告費を得て収益を確保したという話があるが、その考えをとことん突き詰めて「飲み物代すべてを広告費でまかなうように」まで設定できるのが「メディアカフェ」なのだろう。

「タダで飲めますよ」と設定すれば、少なくとも設置当初は話題性は高くなるし人を集めることもできる。そこで集まった人に興味を持たせるだけの広告を「メディアカフェ」で打てるかどうかがポイントになるのだろう。

例えば薬局ではしばしば、新しいタイプの栄養剤やスタミナドリンクの小ビンを無料で配ったり、一箱買うともう一箱ついてくるサービスを行っている。これは競争の激しい健康ドリンク業界ではなりよりも「名前を知ってもらうこと」が大切であり、そのためには採算度外視で数を広める必要があるからに他ならない。「メディアカフェ」ならまさにぴったりのニーズがここにある、と思われる。

最近ではフリーペーパーに無料配布の漫画など、広告費で経費をまかない無料で配布するタイプの媒体が増えてきた。いずれもが(同業他社のものが乱立しない限り)それなりに支持を集め、継続しているように見える。この「メディアカフェ」も現在の「無料配布ブーム」の流れに乗り、全国に広まることができるのか、注目したいところだ。

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