『涼宮ハルヒの憂鬱』は同名を冠するアニメが大ヒットし、収録作品が逐次DVD化され、さらに登場キャラクタのイメージソングCDも続々発売されている作品。アニメは元々お気軽に読めるライトノベルの作品ということもあり、受け入れる層は幅広かったが、それに加えて有名声優陣の起用、アニメ化された際の画質や動きのクオリティの高さ、設定や描写の細かさが多くのアニメファンの支持を受け、大ヒット作品となった。そしてアニメのヒットと共に小説のセールスにも拍車がかかり、ライトノベルブームにのる形でさらに大きく売り上げを伸ばし、角川の業績アップにも貢献している。

【小説「涼宮ハルヒの憂鬱」最新作は「涼宮ハルヒの分裂」で4月1日発売、さらに今夏に「涼宮ハルヒの驚愕」が発売決定】でも報じたように4月1日に発売された最新巻『涼宮ハルヒの分裂』ではこれまでちょくちょく存在だけは語られていたものの登場することの無かった人物をはじめ新しいキャラクタが複数登場するのをはじめ、実験的とも思える「展開」でタイトルの意味を読者は知ることになる。

現在の最新作「分裂」では中途半端なところで話が終わり「『驚愕』をお楽しみに」という形になっており、多くのファンが発売を待ち望んでいた。実際角川でも各種キャンペーンを打ち出し6月1日の発売を盛り上げる方向でいたが、数日前から書店の「6月発売予定書籍一覧」から『涼宮ハルヒの驚愕』が消えるなど、発売が延期されるのではないか、という話が飛び交っていた。

昨日発表されたページによると、「諸般の都合により」とだけ理由が説明され、発売日が予定されていた6月1日から延期されること、新たな発売時期は現在未定で、決まり次第告知すると語られている。

発売延期の理由については諸種噂が飛び交っているが、正式な発表が無いので真相は分からない。とはいえ、各方面で大規模な事前キャンペーンを行った上での延期なだけに、関係各方面も色々と「驚愕」していることだけは間違いあるまい。やれやれだ。

(最終更新:2013/09/08)