インターネット総合研究所(4741)、6月24日付けで上場廃止

2007年05月24日 08:00

株式イメージ【インターネット総合研究所(4741)】は5月23日、東京証券取引所から5月24日付けで整理ポストに割り当て、6月24日付けで上場廃止とする旨の通知を受け取ったことを発表した(【発表リリース、PDF】)。

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上場廃止の理由について東証側では、先に循環取引と粉飾決算で上場廃止・民事再生手続き申し立てを行ったインターネット総合研究所の子会社アイ・エックス・アイ(IXI)の決算が確定できないため、IXI関連では発生額がないものとして取り扱ったところ、監査法人から「意見を表明しない」などの報告書を受けたことなどを挙げ、「投資者の投資判断の基礎となる重要な情報が適正に開示されている状況とは到底認められず、これをそのまま放置するとすれば証券市場への信頼を著しく毀損するものであると認められる」とし、決定を行ったと説明している。

要は「大規模な売り上げを占める子会社の決算が(問題を起こして)確定できず、監査法人からもコメントできない旨の意見を受けている。このような状態では情報開示の点で投資家保護は難しい」と判断したということになる。

これを受けてインターネット総合研究所側では【東証の上場廃止決定を受けての当社の見解(PDF)】を発表。その中で、意訳すると「子会社のIXIに絡む問題でも真面目に、真摯に対応してきたのに今日突然上場廃止が決まったのは、その理由も含めて納得がいかない」という意見を述べている。そして「今後は、株主の皆様の資産保全の立場に立ち、当社が行うべきいくつかの選択肢の中から最善と思われる再生策を探っていく所存であります」と意味深なコメントもしている。

ちなみに最新の四季報のデータによると、大株主には同所所長以外に[ヤフー(4689)]【キヤノン(7751)】などが名前を連ねている。すでにIXIX関係で大きく値を下げているため、必要以上の影響はないものと思われるが、今日の相場展開にはそれなりのネガティブサプライズとなることも予想される。


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