新潟大学が学術論文3872件をネット上で無料公開

2007年05月20日 12:00

書籍イメージ新潟大学は5月18日、「新潟大学学術リポジトリ(Nuar)」と称し、新潟大学で執筆された学術研究成果などの論文をネットで無料公開するサービスをスタートした(【該当ページ】)。公開開始時には3872件だが、今後さらに数を増やす予定。

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「リポジトリ」とは「倉庫」を意味し、「Nuar」は「Niigata University Academic Repository」の頭文字をとった略名。新潟大学内で執筆構築された教育研究成果のうち、著作者の許諾が得られたものが登録されている。商業出版社や学会の学術雑誌に掲載されたものなど、世間一般には入手しにくい論文も多数収められている。

収録されている論文などは、著作権法に規定されている私的使用、引用などの範囲内で利用が可能とのこと。

パソコンによる解析
本文中で語られているレポート。
中越地震に関するサイトが、
その後に起きた大地震のたびに
アクセスが増える傾向などが
分析されている。

大学の論文ということもあり、中身はボリュームに富んだものばかりで内容も一般の人には分かりにくいものばかり……かと思われたが、探してみると案外と「なるほど」と思わせたり「これは役に立つかも」と感心させられるものも多い。例えば新潟中越地震絡みで何かないかと探した際に見つけた「中越地震新潟大学調査団ホームページについて」という論文では、類似テーマにおけるサイトへのアクセス頻度の移り変わりや、経験から導き出されたサイト構築時の留意点などがまとめられており、サイト運営者にも役立ちそうな内容となっている。

論文はあくまでも論文であり、特許をとったり百パーセント事実であると確認されたものばかりではないことに注意しなければならないが、それでもそれぞれの分野におけるエキスパートによる文章に違いは無い。新潟に特化したデータを中心に、今後さらなるデータの蓄積をNuarには望みたいところだ。

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