10代~20代に広がる「はしか」、さらに相次ぐ大学の休講。ワクチンは不足気味?

2007年05月17日 19:30

医療イメージ先に【はしかによる大学の休校・休講相次ぐ】などでお伝えしたように、特に関東地方の高校生や大学生など10代から20代のあいだにはしかが流行の兆しを見せており、大学で相次いで休講(休校)の措置が採られている。

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すでに日大文理学部や創価大学、上智大学で休校・休講措置が採られている(感染症絡みの話だけに、「休校」措置が多い)。さらに今日までに明星大学の一部学科、【東京工科大学の全学生】【日本工学院】【和光大学】で、休校・休講措置が確認されている。今後もはしか患者の発生と共に同様の措置が採られる可能性は高い。中にはスポーツ大会を予定していたのに今件で中止されてしまった大学もある。

今回の関東地方での「はしか」流行にあわせ、厚生労働省結核感染症課では「今後、全国での流行と感染者の増加が懸念される」として、発生患者の情報収集や医師会との情報共有などの対応をとるよう都道府県に注意喚起の通達を11日付けで出したことが明らかになった。「はしか」によるこのような通知は初めてと見られている。

一部の大学ではワクチンの摂取をも呼びかけているが、先日15日のNHKの報道によれば、日本国内にあるワクチンの在庫のうち20%がこの半月あまりの間に病院に出荷され、消費されていたことが明らかになった。実際、各病院・診療所でもはしかワクチンの摂取を求める人が少なからずいるようで、例えば東京世田谷区の【ふたばクリニック】では5月14日付けで、「予防接種剤の供給が間に合わないので、はしかの予防接種の対応はできない」旨告知をしている。今後このような病院も増加するものと思われる。

毎年この時期になると一定数のはしか患者は発生するものの、今年のように高校生や大学生など、10才から20才に集中して感染することに厚生労働省でも危機感を募らせているようだ。

はしかは非常に感染力の強い「伝染病」であり、通常の風邪のように考えていると自分だけではなく他の人たちにも大いなる迷惑をかける。通常の風邪とは違う症状も見せる(口の中に白い斑点ができる)が、同じ部分も多い。少しでも怪しさを感じたら「風邪だから薬を飲んで寝てれば大丈夫さ」と油断せず、「事前に病院に電話で連絡をして指示を受けてから」受診をしてもらうようにしよう。


(最終更新:2013/08/21)

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