100年前の日本を写真で追体験・日本写真史の黎明期の古写真が続々公開

2007年05月07日 06:30

写真の開祖 上野彦馬イメージデジカメや携帯電話の普及で写真を撮って情景を保存することが誰にでも気軽にできるようになったが、かつて写真は貴重でおごそかで、そして当時の状況を後世に伝えようとする熱意を大いに感じるものがあった。それらの古写真を公開する大学などが続々登場しているという話が【asahi.com】で掲載されていた。

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元記事では多種多彩にわたる「古写真データベースを収録しているサイト」を紹介しているので、ここでは「リンク一発でそのサイトにいけるよう」ハイパーリンクを設定した上で概要を説明しよう。

【幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース】(長崎大学付属図書館)
 6000点もの古写真を収録。坂本竜馬や高杉晋作らを撮影した有名な写真家上野彦馬氏などの作品を収録。検索機能が充実していて非常に分かりやすい。500点ほどの【超高精細画像データベース】も。

写真の開祖 上野彦馬イメージ【写真の開祖 上野彦馬】(学校法人産業能率大学)
 創設者が上野彦馬氏のおいにあたることから創設。「日本初のプロ写真家」としてプロフィールだけでなく同氏の撮影した174点を公開している。こちらの写真は著名人の写真は少なく(せいぜいグラバーやニコライ二世)、上野氏の周囲の人々やその情景写真がほとんど。「スナップ写真」的なものが多いが、かえってそれが当時の世情をよく知ることができるものとなっている。

【文化デジタルライブラリー】(国立劇場)
 江戸時代の役者錦絵や、明治から戦前の歌舞伎俳優のプロマイドを収録。役者名や演目などから検索できる。歌舞伎ファンには生唾もののデータが盛りだくさん。

加えて、せっかくだから当サイトでも過去に紹介した古写真関係のサイトをいくつか再紹介しておく。

【朝日ニュース昭和映像ブログ】
 戦後の日本昭和史の状況をさまざまな観点から動画で確認できる、非常に貴重な映像が収録。ブログ形式で納められており、動画の時代背景を読みながら閲覧可能。変な使い方をしない限りブログなどでも自由に使えるのがありがたい。

【片格轉動間的台灣顯影】
 台湾で発見された戦前の日本映画フィルムを再生修復して公開中。サイト上のテキストは台湾語だが、動画内のセリフはすべて日本語なので難儀することなく閲覧ができる。

この他にも以前【写真誌LIFEが収録した1000万点もの写真を無料公開】の話もあったが、先ほど確認してみたところまだ公開はスタートしていなかった。こちらもサイト上で自由に使えるという話もあり、公開が楽しみである。

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【戦前の日本映画のフィルム、台湾で大量に発見。一部をネット公開中】


(最終更新:2013/08/21)

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