重さ100キロ、額面1億800万円の金貨をカナダが鋳造・公開

2007年05月05日 19:30

100キロの金貨イメージ【カナダ造幣局(The Royal Canadian Mint、RCM)】は5月3日、世界初となる重さ100キログラム・純度99.999%のメイプルリーフ金貨を製造したと発表した(【発表リリース】)。価格(額面)は100万カナダドル(1億800万円)。すでに3枚アメリカの貴金属業者から注文があったという。

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100キロ金貨
実際の大きさが分かる写真
(上は【Canada.com】、下は【CBC.ca】)。
下においてある金貨が、
同時に発行される1オンス金貨。
金貨、というよりマンホールのフタ。
これを使って「このビル下さいな」と
買い物をしてみたいものだ(笑)。
……100キロじゃ持てないか。

この金貨は同時に生産される1オンス(31グラム)の、やはり99.999%の純度を持つ金貨の宣伝・展示物用として作成されたもの。これまで通常の金貨の純度は99.99%で、それをさらに上回ることになる。RCM側ではこの「史上最大の100キロ金貨」のオーダーを受け付けた後、数量を限定して実際に販売する。ちなみにこの金貨、直径は53センチ、厚みは3センチ以上。

「史上最大の100キロ金貨」と一般生産販売用の1オンス金貨は共にカナダ金貨の象徴であるかえでの葉っぱ(メイプルリーフ)がデザインされ、これまでの「メイプルリーフ金貨」シリーズに加わることになる。

この「史上最大の100キロ金貨」は【FOXNEWS.com】によれば今年の2月7日に製造を認可され、その際には「いったい何人のコインコレクターが100万カナダドルもの金貨など買うのか」と揶揄されたが、同時に純度の高さを誇りにしているとも関係者の口からは語られている。そして記者に対しその関係者は

「(こんなに高価で大きな金貨がポケットに入るはずもないが)この金貨が腰掛けた時に自分のポケットからすべり落ちるだなんて想像したくも無いでしょう?
(You don't want it to roll out of your pocket when you sit down, do you?)」


とおどけて見せたとのこと。

ちなみに100キログラムの金となると【田中貴金属工業】によれば、最新価格でグラムあたり2755円なので、純粋に金の価格で計算すると2億7550万円に相当する。額面が1億800万円相当なので2倍以上の価格になるが、これは恐らくプレミア金貨として、額面以上の価格で「販売」されるのだろう(そうでなければ大量に買い込んで溶かすだけで大儲けできてしまう)。

先日2億円の金塊が奪われた【岐阜県高山市丹生川(にゅうかわ)町の「大橋コレクション館」】の金塊もちょうど100キログラム。同じ100キロの金でも、これだけ別の方面で世間を騒がせるとは、色々な意味で皮肉なものである。

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