Vistaを知っている人は9割以上、パソコンは「趣味・娯楽」「情報」「買い物」ツール

2007年04月11日 06:30

DELL製パソコンイメージネット調査企業の【マイボイスコム】が3月26日に発表した調査結果によると、今年1月30日に発売されたWindows Vistaを知っている人は全体の9割以上を占め、パソコン購入予定者の3割強に何らかの影響を与えたことが明らかになった。またパソコンをどのようなものとして認知しているかという問いには、「趣味・娯楽」「情報収集・検索」「買い物」ツールとして、という認識が上位を占めた(【発表リリース】)。

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この調査は3月1日から5日までの間、1万5786人からの回答を得たもの。年齢層としては30代がもっとも多く39%、次いで40代が26%、20代が18%。

Vista認知度は高いがパソコン買い替えにはさほど影響はナシ!?

まず、今使っているパソコンをいつ買ったかという問いには、2005年、つまり2年前がもっとも多く16.6%を占めたものの、以下2006年以前から2001年までの年単位でかなり分散しているようすがわかる。一方で、2000年以前に購入したパソコンをいまだに使っている、つまり7年以上越しの利用者も18.7%と二割近くを占め、クラシックなマシンもいまだに大活躍しているようすがわかる。

次に、Windowsの最新バージョンとして注目を集めているWindows Vistaについてだが、「名前だけは知っている」が過半数の58.3%を占めた。ついで「内容・機能をある程度理解している」が38.1%、「聞いたことがない、知らない」はわずか3.6%となり、何らかの形で知っている人は実に96.4%となる。少なくとも認知度だけはほぼ100%と見てよいだろう。

パソコン業界が「Vista特需」を期待したであろう、「Vistaの発売がパソコン購入に与える影響」については、「パソコンの購入予定があり、Vistaを知っている人」の中で、「影響を受けていない」人が65.7%と2/3近くを占め、Vistaがあろうとなかろうと、パソコンの買い替えには影響はナシとする人が多いことがうかがえる。

Vista発売がパソコン購入に与える影響
Vista発売がパソコン購入に与える影響

その一方、「パソコン購入検討のきっかけとなった」は9.6%、「後押しとなった」は14.5%となり、2割強の人が「Vistaがきっかけでパソコンを買おうと思った」と答えている。しかしながら「購入を止める、時期を遅らせるきっかけになった」とした人が8.8%もおり、「XPのサポート期間が延びるのだからまだしばらくはVistaでなくともいいや」と考えた人が1割近くにのぼることが推定される。


パソコンは「趣味・娯楽」「情報検索・収集」「買い物」ツール

さて、Vistaはともかくとして、自宅のパソコンをどのようなものと考えているのかという「パソコンの存在意義、レゾンデートル」についてだが、やはりエンターテインメントの面、つまり「趣味・娯楽のためのツール」と回答する人がもっもと多く9割近くを占めた。

自宅のパソコンに対する考え方
自宅のパソコンに対する考え方

会社でのパソコンならともかく、自宅では遊びに使う、と考えるのは当然といえよう。また「さまざまな情報を収集・検索するためのツール」と答える人も8割近くを占め、その次に「ショッピングをするためのツール」と答える人も6割近くに登っており、自宅でのパソコンの使い道として「趣味・娯楽」「情報検索・収集」「買い物」というキーワードが重要であることが分かる。

考え直してみると、このキーワードはポータル系のサイトでもっとも注力している要素でもある。「趣味や娯楽に関する情報を探して見つけ、その商品を注文する」という一連の流れが容易に想定できよう。

さる漫画では「検索エンジンは人間の欲望をストレートに反映するサービス」と評していた。この考えと上記キーワードを結びつけると、ネットにおけるユーザーの嗜好が色々と想定できる。その観点において、今回のデータは非常に興味深い結果ともいえよう。

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