[更新]民主党・鈴木寛氏が日本の国会議員としては初めて『セカンドライフ』内に事務所開設

2007年04月27日 06:30

鈴木寛氏選挙事務所イメージ【CNET Japan】が報じたところによると、民主党・参議院議員の【鈴木寛】氏は4月25日、多人数同時参加型コミュニティネットワークソフト【セカンドライフ(Second Life)】内において、日本の国会議員としては初めて「ゲーム内事務所」を開設した。同氏公式サイトなどにはリリースはないが、元記事では鈴木氏の選挙事務所の写真が映し出されている。

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元記事によるとこの事務所は『セカンドライフ』内の実験島「Daifuku島」に開設。場所は【こちら(daifuku 71,165,26)】。事務所建設にあたっては、デザインコンサル会社【ハムステッド】の協力を得たという。

鈴木氏はこの事務所において、アバター(ゲーム内の身代わりのキャラクタ)を使って政策討論会や説明会、さらにはスタッフによる質疑応答など現実での議員活動さながらの活動を行う予定。さらに「事務所」開設を記念し、国会議員としてはこちらもはじめてになる、『セカンドライフ』内での演説会を5月中にも開催する予定とのこと。

写真を見た限りではプレハブ小屋+程度のビジュアルの事務所だが、事務所の意向とやる気さえあれば、それこそ国会議事堂レベルの議員事務所を創れることだろう(それが「議員事務所」として正しいのかどうかは別問題)。例えば鈴木氏が主導して民主党の「影の内閣」を、その「国会議事堂」で活動させる、というのもアピールとしては面白いかもしれない。

新しいメディアに関心を持つ層を支持者として取り込もうという今回の動きは非常に興味深い。また『セカンドライフ』では数か月中に音声チャットが導入されるとの話もあり、これが実現すれば使い方次第でより柔軟性に富んだ議員活動ができると思われる。

その一方、公職選挙法をはじめとする各種法律体系が、このような「バーチャルな世界での選挙活動」には対応していないのも事実。恐らくは通常のインターネット上におけるウェブサイトへの取り決めが適用されるのだろうが、『セカンドライフ』内となると合致しない部分も多い。各法令に照らし合わせてどのような対処をすればよいのかという、法令方面での論議も行われるべきだろう。

[更新]
【プレスリリース】として正式に発表。配布された資料のうち、画像を何点か紹介。




セカンドライフ内すずかん事務所。選挙事務所にありがちなプレハブ仕立てのように見える。事務所内には統計データの展示や演説所も


(最終更新:2013/08/21)

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