検索サイトを使いこなすワザ五か条

2007年04月14日 11:00

記事制作の時はもちろん、本業や普段の生活の上でも検索エンジンを多用する当方(不破)としては、【Google】【ヤフー】【goo】などの検索エンジンは無くてはならないものとなりつつある。自宅の書庫同様、自分の知識を補完する役割も果たしているからだ。その「書庫」も「何がどこにあるのか」「探したいものが何なのか」が分からなければ利便性は半減する(いくら蔵書が多くとも整理されていなければ使い物にならないのと同じ)。そこでここでは短くない当方の「検索人生」(笑)の中でつちかってきた、検索エンジンを使って探しモノをする際の「ちょっとしたワザ」のいくつかを披露することにしよう。

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「とは」「について」検索

世間一般によく知られているのがこの「とは」「について」検索。あるキーワードの詳細を知りたい際、そのキーワードに「とは」「について」をつけて検索する。具体的な説明をしている文章では「○×について」「○×とは」といった題名・言い回しが場合が多いからだ。

例えば「北京原人」について知りたければ、まずは「北京原人」というキーワード自身で検索するだろう。それだけで物足りなければ「北京原人について」「北京原人とは」(もちろんカギカッコそのものは入力しないこと。以下同)と入力し検索してみればOK。

ただしキーワードによっては「北京原人」「について」とそれぞれ別の言葉と判断してしまう結果が上位に来てしまう。この場合は一まとめの単語だと検索エンジンに認識させるよう「”北京原人について”」(囲っているのは実際には半角のダブルクォーテーション)と入力すればよい。

wiki(pedia)検索

検索で望みの結果が出た時のイメージフリー百科事典【Wikipedia】はインターネットが生み出した偉大なる成果物の一つともいえる、フリー百科事典。内容についてはあらためて自分自身で調べなおす必要があるが、参考文献としては比類無き便利さを誇る。

ところがWikipedia内の検索機能は、基本的にインデックス(各ページの表紙タイトル)でしか検索できない。負荷を減らすためのものだろうが、せっかくWikipedia内に検索対象(のヒント)があるのにそこへたどり着けないのはもどかしい。

そこで活用できるのが、俗に言う「wiki(pedia)検索」。通常の検索エンジンで、調べたいキーワードに「wiki」を追加して検索する。具体的には「のえのえぷう」を調べたければ「のえのえぷう wiki」と半角スペースを空けて検索する。

Googleの場合は「wiki」で十分だが、ヤフーの場合はwikipediaの優先度が低く抑えられている傾向があるので他のwikiサイトが上位に来てしまう場合も多い。その時は「wiki」ではなく「wikipedia」をつければよい。

直接Wikipedia内の機能で検索しても見つからなかった、文中のみに登場するキーワードも見つかることだろう。

PDFファイルを狙え

一般的な表記ならともかく、何らかの研究レポートや報告書を重点的に探し裏づけを取りたいとき、単なる日記や掲示板の書き込みは必要ない場合が多い。【調査レポートを検索するサイト「ResearchSearch」】で紹介した【ResearchSearch】を使う手もあるが、ここでは別の視点から探してみる。

その視点とは「PDFファイルを狙う」というもの。官公庁や企業のレポートは、そのままプリントできることや保存性の便利さから、PDFファイル化されている場合が多い。そのようなファイルを探す時には、追加キーワードに「PDF」を使う。例えば「グレーゾーン金利」を調べたいなら、「グレーゾーン金利 PDF」で検索すればよい。レポートのたぐいが検索結果として多く表示されるはずだ。

読み間違い・「漢」違いを想定せよ

いくら探しても適切な回答が得られない。そのような時は自分の読み方・入力したキーワードが間違っている可能性がある。例えば「シュミレーション」と入力していたが、その実「シミュレーション」が正解だったという例。当方も何度と無く間違えた表記をし、そのたびに親切な読者の方からありがたいご指摘をいただくのだが、そのようなミス表記では検索結果にも期待できない(と共に、自分と同じ過ちをしている人の多さも実感できよう)。

「もしかしたら」と感じたら、自分が読み間違えている、あるいは勘違いならぬ「漢(字)」違いを想定した方が良いだろう。

あるいは逆に、読み間違い・書き間違いをした文章の中に、自分が探している内容があるかもしれない。

分からなければ想像する要素を片っ端から入力

頭の中にビジュアルイメージが思い浮かぶが、具体的な名前が分からず、検索エンジンで調べられない場合がある。そんな時は強く関連しそうなキーワードを片っ端から入力してしぼりこんでみると解答が得られる場合がある。

例えば「シュワちゃんが主人公の、クローンがまかり通ってる世界の話で、もう一人の自分と出会う話、なんだっけ? 聖書になぞらえたタイトルだったような気がするんだけど……」と考えた場合、「シュワルツェネッガー クローン 聖書」と入力してみる。すると上位には『シックス・デイ』に関する説明がずらりと並び、「そうだ、『シックス・デイ』だ!」と謎が解明することになる。

この方法は、例えば冷蔵庫の中に残っている食材を入力し「レシピ」のキーワードを加えて絞り込み検索をかけ、どんな料理を作れるかを探すという「レシピ検索」にも応用できる。


もちろんこれらの「ワザ」は数ある検索エンジン使用テクニックのほんの一部に過ぎない。もし「このような使い方があるよ」というものをお持ちなら、ぜひ当方まで一言掲示板なりメールなどでお教えいただけるとありがたい。

ただ、的確な参照ページに行き着くまでに必要な、絞込みをするためのキーワードの選定には、それなりの経験とノウハウが必要になる場合もある。それはまた、別の機会に説明することにしよう。


■関連記事:
【「ググる」と「教えてくん」と「連想」と】


(最終更新:2013/09/11)

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