コーヒーは大腸がんとの関連性は無く、肝がんを抑える働きを持つ・東北大学辻一郎教授発表

2007年04月09日 06:30

コーヒーイメージがんや高齢者福祉、免疫学、医療費に関する分析を続けている東北大学の辻一郎教授の分析結果によると、コーヒーは肝がんの発生リスクを抑えると共に、世間一般に言われている大腸がんのリスク上昇というマイナス点の傾向は見られないことが明らかになった。辻教授の教室における研究結果報告書から判明した。

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辻教授の研究結果レポートによると2005年の【コーヒー摂取と肝がん発症リスクとの関連について】において、1990年に40歳から64歳の男女5万2000人ほどにアンケートを行い、うち4万7605人から回答を得、その分析によってコーヒーと肝がんとの関係が明らかになった。

コーヒーの摂取頻度と肝がん発症リスクとの関係
『プレイスタンド DS Lite』を用いた『しゃべる! DSお料理ナビ』使用中なイメージ

なおこの調査では緑茶や紅著についても調べたが、緑茶については効用を確定できず、紅茶は1日1杯以上飲む人の数が少ないため解析できなかったという。

一方2007年発表の【コーヒー摂取と大腸がん発症リスクの関連について】では、コーヒーを飲んでも大腸がんの発症の度合には違いがないことが調査結果として明らかになっている。こちらもやはり1990年に40歳から64歳の男女5万1921人に対して行った調査結果でうち4万7605人から回答を得たもので、元データは上記肝がんに関するものと同じと思われる。

コーヒーの摂取頻度と大腸がん発症リスクとの関係
コーヒーの摂取頻度と大腸がん発症リスクとの関係

レポートでは「調査期間中のコーヒーの飲む頻度の変化やコーヒーの種類、入れ方についての精査ができていない」としつつも、コーヒーの摂取と大腸がんの発症リスクには関連性はない、としている。

ちなみに厚生労働省の統計データによれば、がんによる死亡件数で多い部位は男性が「肺」「胃」「肝臓」の順、女性が「大腸」「胃」「肺」の順。肝臓も大腸も、男女いずれかベスト3に一つずつ要因部位として入っている。がんが気になる人も、うわさを気にせずに安心してコーヒーを飲むことができそうだ。

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