【更新】「健康・安全」第一、「もっとも安く・安全面に一番問題」は中国・韓国産~主婦の食への考え方調査

2007年04月07日 19:30

輸入イメージ[農林漁業金融公庫]は3月28日、2006年度第2回「消費者動向調査」の結果概要を発表した。それによると、大多数の主婦は食品を購入する際、その食品の健康に与える影響や、安全面を注意し、国産品かどうかを大いに気にかけていることが明らかになった([発表リリース、PDF])。

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この調査は2007年2月にインターネットを使い全国の主婦約2000人を調査対象としたもの。

「健康・安全重視」だが、若年層では経済的理由が前面に出てくる

それによると、食に対する志向で一番強いのは、「健康・安全志向」で全体では50.7%と過半数を占めた。ただし年齢を経るごとにこの傾向が強く成るものの、若年層では「健康・安全志向」(38.4%)より「経済的志向(食費節約)」(47.2%)や「手作り志向」(41.6%)が上回る結果となった。

食品の購入時や外食時の原材料が国産品か輸入品かを気にかけるかどうかについては、85.9%が「(購入時は)気にかける」と答えた。こちらも若年層が76.8%、老齢層が91.5%と、年を経るごとに気にするようになる。若年層の割合が低いのも、直前にあるような経済的な理由からだろうか。

輸入品のイメージ「安全に問題」「安い」・ここでも年齢ギャップが

次に、輸入食品全体に対するイメージ。「安い」が82.1%と最も高く、「安全面に問題」がそれに続き78.0%。さらに大きく差がついて「まずい」が18.4%。ただこちらでもジェネレーションギャップが見て取れる。若年層は圧倒的(92.8%)に「安い」がトップなのに、老齢層では「安全面に問題」が86.6%で一位。第二位はそれぞれ入れ替わって、若年層では「安全面に問題」が65.6%、老齢層では「安い」が73.1%。

老齢層では金銭的に余裕が出てきたからなのか、あるいは健康に一層注意をする必要が生じているからなのか、健康に対するこだわりが強いのが分かる。

国別輸入食料品の傾向・オーストラリアは「安くて安全」、中国韓国は「安いが安全に問題」

各地域別の輸入食品に対する志向の違いは次のようになる。

地域別の輸入食料品への志向(クリックで全体図)
地域別の輸入食料品への志向(クリックで全体図)

輸入品全体としては「安いが安全面に問題」が代表的な意見だが、地域別でみるとかなりの違いが見受けられるのが分かる。オーストラリア地域は「安くて安全、美味しい」が多数を占め、(少なくとも消費者の志向としては)ベストな位置にあるのか分かる。オージービーフ万歳。

ヨーロッパ諸国は「高い」、東南アジアやアメリカは、昨今の報道されている事件などからも明らかなように「安いが安全面に問題あり」と思われている。特に東南アジア(中国・韓国)は「安い」が73.4%、「安全面に問題あり」としているのが76.8%と、いずれも他の地域よりずば抜けて高い。「安かろう悪かろう」ということだろうか。なおこの調査は2月中に行われたもの。3月に該当地域に絡む食品の問題がいくつか報じられたが、この件には反映されていない。

国産プレミアが高いのは「牛肉」「鶏肉」「しいたけ」

国産品の購入を妨げる大きな要因はその値段の高さ。逆に「多少高くても国産品を選ぶ」場合、その価格差を「国産プレミア」と呼んでいるが、そのプレミアが大きいのは「牛肉」「鶏肉」「しいたけ」「豚肉」の順となった。「1割高までなら国産品を選ぶ」というように、値段が高くても国産品を選ぶ人は66.9%、「しいたけ」の場合は55.6%に及ぶ。

逆に国産品へのこだわりがないと答えた人がもっとも多かったのは「果物」だった。その他にも野菜類が全般的に国産プレミアが低い。


輸入品には税関などでチェックが入るはずだが、それでも海外での食品は日本とは別のルールや常識で作られている。そのため当時から、あいるは後ほどになって日本の基準では到底口に出来ないようなものが輸入されることがある・可能性がある。そして海外であればこそ、日本のルールで規制することができないのが困りモノ。できるのはせいぜい輸入を差し止めることくらいだ。

しかも最近では、[輸入元の偽装まで(アサリ産地の偽装問題:読売新聞)]頻発する始末。これでは家族の食卓を預かる主婦たちが、食への不安を感じるのもムリはないだろう。

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