JR東海(9020)、リニアモーターカー路線を2025年に開業へ

2007年04月27日 06:30

リニアモーターカーイメージ【JR東海(9020)】は4月26日、現在実験線で実験を繰り返しているリニアモーターカーについて、2025年には首都圏と中京圏を結ぶ路線として営業運転を開始できるよう努力すると正式に発表した。同日発表された決算短信(【リリース、PDF】)や、決算発表の記者会見で明らかにされた。

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決算短信内の「中長期的な会社の経営戦略」の項目でJR東海は、新型新幹線N700系の導入に全力を注入すると共に、施設の充実やもちろん安全の確保など、輸送基盤の強化にまい進すると述べている。さらに「第二の東海道新幹線」との声が高い「中央新幹線」ことリニア路線について、山梨に設置されているリニア実験線の設備を自社資金3550億円を投じて実用化仕様に変更した上で18.4キロから42.8キロに延長し、「超電導磁気浮上式鉄道の実用化確認試験」を行うとしている。

そして首都圏~中京圏~近畿圏を結ぶ高速鉄道を同社の使命と位置づけ、2025年にはまず首都圏~中京圏での営業運転を開始することを目標としたいとしている。

リニアモーターカーは1980年に宮崎の実験線を改良して実験を開始してから、実に45年後にして実際の営業を開始するという計画が立案されたことになる。しかし予算調達や安全性の確保など、課題は山積したまま。これらの課題も高速で吹っ飛ばす、というわけにもいかない。どのように解決していくのかが、現経営陣の最大の頭の悩ませどころとなるのだろう。

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