アマゾンの商品を視覚的に関連付けて表示させる「Amaznode」

2007年04月22日 11:30

Amaznodeイメージ通販システムのアマゾンでは、その商品を表示する仕組み(API)を【AWS(Amazon Web Service)】という形で公開している。そのため、さまざまな表現方法でアマゾンの商品を表示展開できるツールやASP(Application Service Provider、ネットを通じてサービスを利用できる仕組み)が作られ、提供され、利用されている。サービスが増えれば増えるほど、アマゾンの商品が多く目に留まり、購入されるという仕組みでアマゾン側にもメリットがある。そのようなAWSを使った「仕組み」の中で、ちょっと気になるものを見つけたので紹介する。そのサービスは【Amaznode】

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現在も少しずつ調整・修正はしているようだが、公開されたのは【2006年9月】とあるから、もう半年以上も前のもの。どうしてもう少し早く気が付かなかったのかと後悔しきり。

この「Amaznode」は「Amazon」+「node」という造語のつくりからも分かるように、アマゾンの商品をノード的(リンクで関連するモノ同士を結びつけた、ネットワークを形成するもの、あるいはそれそのもの)に表示していくというもの。アマゾン内で商品を探すと「この商品を買った人はこんな商品も買っています」「この商品を見た人はこんな商品も見ています」というような、関連性のある他の商品との結びつきを、実際にリンクしてビジュアル的に見せようという仕組みだ。『例えば「投資信託」というキーワードでならこのようになる』。

具体的にはトップページから対象キーワードと表示項目を選択すればOK。最初は数点の商品が表示され、そこから「ぽっぽっぽっ」という電子的効果音と共に表示商品が増え、既存の商品との関連性がリンクとして結ばれる。

具体的な商品などの言葉以外に「愛」「夢」「萌え」などの概念的・抽象的なキーワードでもノードを表示させることができる。
具体的な商品などの言葉以外に「愛」「夢」「萌え」などの概念的・抽象的なキーワードでもノードを表示させることができる。図は『「夢」で表示してみたもの』。商品展開上、どのような系統付けがなされているのかを知ることができる。

それぞれの商品の写真にカーソルを合わせると具体的タイトル名が表示され、クリックすると詳細データが拡大表示される。そこから「購入画面」などに移行できるわけだ。

具体的な商品はこのように表示される。
具体的な商品はこのように表示される。

検索対象となるキーワードは、具体的な固有名詞だけでなく抽象的な概念としての言葉など、アマゾンで検索しうるキーワードは色々入力し結果を求めることができる。

このノード図は各商品の単なる関連図の表示というだけではなく、特定の概念やキーワードの社会学的(というとオーバーかもしれないが)な波及傾向や「勢力図」を知ることができる。これは非常に興味深い。

元サイトの指摘にあるように「萌え」で全商品にて検索してみたが……「美少女、ボーイズラブ、アカデミックという三国史状態」と説明されていた2006年9月と比べ、さらに勢力が多分化しているように思われる。あえてカテゴライズするとすれば、「美少女、キモカワ、レトロ、アニメ・フィギュア」という系統だろうか。レトロとキモカワが微妙に接しているのも関心が向くところだ。
元サイトの指摘にあるように「萌え」で全商品にて検索してみたが……「美少女、ボーイズラブ、アカデミックという三国史状態」と説明されていた2006年9月と比べ、さらに勢力が多分化しているように思われる。あえてカテゴライズするとすれば、「美少女、キモカワ、レトロ、アニメ・フィギュア」という系統だろうか。レトロとキモカワが微妙に接しているのも関心が向くところだ。

例えば『萌え』で検索してみると、上の図版のキャプションにあるように、「美少女」「キモカワ」などいくつかの系統に分類され、商品が展開しているようすが一目瞭然となる。

表示は乱数要素があるようで、毎回同じノード図が出るわけではないようだが、それでも大まかな傾向を知ることはできるだろう。

この図版を見て実際に購入動機が駆り立てられるかどうかとなると正直微妙なところがあるが(笑)、自分が探している分野や特定商品名でどのようなジャンルの商品が販売されているのかを系統立てて見てみたり、自分が考えていたのとは別の系統・ジャンルの商品が意外なつながりをもっていたのを知ることもでき、新たな発見に出会えることだろう。

(最終更新:2013/09/08)

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