投資指数は三か月ぶりに低下…野村證券(8604)、2007年3月計測分の個人投資家動向を発表

2007年04月08日 11:00

株式イメージ【野村證券(8604)】の金融経済研究所は4月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2007年4月発表分、PDF】)。

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今調査は1000件を対象に3月22日に行われたもので、男女比は73.7対26.3。年齢層は40歳代がもっとも多く30.7%、ついで30歳代が29.0%、50歳代が24.7%。金融資産額は1000万円~3000万円がもっとも多く25.2%、ついで500万~1000万円未満が23.6%、200万円~500万円未満が18.2%。

1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く22.8%を占め、前回と比べるとやや中長期売買の方向に意向しているような雰囲気がある。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く49.8%と半分を占めている。ついで配当や株主優待が25.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのが分かる。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は三か月ぶりに低下。
・株式取引マインドはやや低下。
・海外に絡んだ要因、国内金利と為替動向でマイナスな見方増加。
・魅力的な業種は「素材関係」
・株主総会における個人投資家の議決権行使に対する関心が高まる。


という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、ある程度順位の上下はあるものの、ほとんど常連の企業が名前を連ねている。その一方、第五位に【キヤノン(7751)】がお目見えしているのが注目に値する。【任天堂(7974)】は9位に後退。期待はあるものの株価では天井感が強いからだろうか。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【新日本製鉄(5401)】
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……【ソニー(6758)】
5位……【キヤノン(7751)】


上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることであり、それだけ今後も活発に売買が行われる可能性が高い。トヨタは連続トップの座をキープしつづけているが、株価は先月で天井の雰囲気が強く、先月の「1万円突破もありうる」というお話は少々先の話になりそうな様子。

今回発表データは、先の香港ショックをはじめとする世界同時株安を反映したデータとなった。懸念事項に為替などのキーワードが見受けられるように、投資家のマインドに大きな影響を与えたことは間違いない。毎年春先以降ゴールデンウィークまでは軟調を続ける傾向の強い市場だが、今年はそれが一か月ほど前倒しされた形となる。終わりも一か月前倒しとなるのか、それとも例年通り5月頃まで続くのか、気になるところだ。

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