『資格検定DS』では本格的な資格取得以外にもスキルアップや運試し、実力養成などさまざまな目的で資格を取得する人が増えている。さらにネット上で行う資格検定も増えたことで、ちょっとした資格ブームともいえる。

そこで今作『資格検定DS』では54もの実在する資格検定試験を収録し、DS上で資格試験を試せる仕組みを用意することで、資格そのものの存在はもちろん、どのような内容の試験なのかが実践で確かめ、知る環境を提供するのだという。

『資格検定DS』では最初に各種アンケートに答えることで、プレイヤーの興味関心のある資格検定問題が出題されやすくなるという配慮も行われている。そのアンケートに答え終わったら、次は特定の資格試験に専門特化しない一般教養問題。大学受験のようだが、この「般教」テストを一度クリアするごとに一枚受験票が手に入り、一回だけ他の試験を受けられるようになる。つまり10回検定試験を受けたければまず「般教」を10回クリアしなければならない。

問題自身はそれぞれの資格試験にそった内容のものだが、過去に出題された問題だけを繰り返して学習できるモードや、特殊アイテムを手に入れる機能もある。このアイテムが何の役に立つのか、それともお飾り的なコレクションアイテムに過ぎないのかは不明だが、一つの進捗度を表す目安にはなるだろう。

お遊びの資格だけでなく、仕事に役立つ、あるいは大手を振って他人に自慢できる、独立して仕事を行える資格は世の中に多く存在する。それらのリストは資格関連サイトに山のようにあるし、それぞれの資格は専用サイトで見ることができるが、試験で何を聞かれるのかなど具体的な試験内容はほとんど知らされていない。

ゲーム……というか資格試験画面。

単独の資格について挑戦したいから、という人よりは、「色々資格を取りたいのだけどどれがいいのかな」と目移りしている人には、参考になる内容だろう。そのほかにも、トリビア博士的に色々な資格取得を実際にとるのは難しいけど、それなりの知識は得たいと考えている人などにはチャレンジする価値はあるかもしれない。

なお公式サイトには【収録予定資格リスト】も掲載されている。はじめて聞くような資格から、JGNNの代表や当方が取得したという噂(笑)のフィナンシャル・プランニング技能士、果ては司法書士・行政書士、そして司法試験など、皆があこがれる資格まで収録されている。気になる資格が目に留まったら、チェックしてみよう。

ちなみに当然のことだが、この『資格検定DS』は資格取得のきっかけや試験勉強のモチベーションを高めるのには一役買うだろうし、試験勉強の一教材ぐらいにはなるかもしれないが、このソフトで高得点をとっても資格取得に何か付与されるものではない。「満点とったのに資格試験で点数が上乗せされないとはどういうことだ」と文句をいう人がいるかもしれないので、念のため。

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(最終更新:2013/09/11)