カプコンが「モスハン2」売れまくりで業績上方修正・フラグシップを吸収合併へ

2007年04月17日 19:30

【カプコン(9697)】は4月17日、2007年3月期連結業績予想について上方修正を行った(【発表リリース、PDF】)。売り上げは前回予想と比べ6.9%増の744億円、経常利益は26.3%増の101億円、当期純利益は27.3%増の56億円となった。

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リリースによれば今回の業績上方修正をもたらした原因としては、Xbox360向けの『デッドライジング』や『ロスト プラネット』が全世界で100万本のセールスを記録したことに加え、日本国内ではプレイステーションポータブル向けの『モンスターハンターポータブル 2nd』が100万本を売り上げたことで売り上げ・利益が増加。これにより業績が上向いたと説明している。

また同時にカプコンでは1997年4月に設立した、100%子会社の「フラグシップ」(ゲームソフトの企画・開発)を、6月1日に吸収合併することを発表した(【発表リリース、PDF】)。これによりフラグシップは解散することになる。

フラグシップはカプコンの岡本吉起氏によって設立され、代表作『バイオハザード』をはじめ、『鬼武者』、さらには[任天堂(7974)]の『星のカービィ』などの作品の一部も開発していた。しかし当初は岡本氏の「シナリオ専門の会社を」とのコンセプトで作られたはずのフラグシップが開発部門を持つようになるなど方向性にぶれが生じたようにも見え、また2003年に岡本氏がカプコンと共に同社を去ってからはその存在意義も薄れていた。

リリースによると今回の合併は「経営資源の選択と集中により、グループ全体の効率的な開発展開を図るもの」と説明されている。また設立時はカプコン6割、セガ2割、任天堂2割だった持ち株比率もいつの間にか100%カプコンの子会社となっている。今回の吸収合併と解散も、しかるべき対処といえるだろう。

とはいえ、名を上げた会社の解散そのものは悲しい話に違いない。当方も某所で開催されたフラグシップの旗揚げ発表会に取材陣の一人として参加した記憶があるだけに、複雑な想いが胸をこみ上げてくるのを否定できない。

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