京セラが太陽電池大増産計画・2010年までに現在の3倍へ

2007年04月19日 08:00

太陽電池イメージ【京セラ(6971)】は4月18日、2010年度までに太陽電池の年間生産量を現在の約3倍にあたる、500MW分にまで引き上げる計画を発表すると共に、その計画を実現するためのシリコン原料を確保したと発表した(【発表リリース】)。この500MWという数字は日本国内の住宅の13万5000棟への電力供給量に相当する。

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滋賀八日市工場
滋賀八日市工場

リリースによると今回の増産決定は、世界規模、特にヨーロッパで需要が高まりつつある太陽電池の求めに応じるため行われたもの。日本国内だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、中国のあわせて世界4市場に迅速に対応できるよう、それぞれの地域にある生産工場の生産力を2010年までに増強する。具体的には太陽電池の中核部分を生産する滋賀の八日市工場は総額200億円をかけた大増強を行い、他の工場も総額100億円の増強を実施する。

それとと共に、複数社との契約をとりまとめ原料とシリコンの安定供給を受ける体制を構築することに成功。2010年度には年間500MWの太陽電池を生産できる体制を整えることになる。

太陽電池のシェアについては(【参照:シャープサイト】)、【シャープ(6753)】が24.8%、ドイツのQセルが9.3%、そして京セラが8.2%。第四位の【三洋電機(6764)】(7.2%)や第五位の【三菱電機(6503)】などと共に、シェア争いが繰り広げられている。

今回の大増強計画がかなえば、シェア順位の変更の可能性はもちろんだが、日本メーカーが占める太陽電池シェアの拡大もさらに進むことになるだろう。


■関連記事:
【シャープ(6753)が効率最高の太陽光発電システムを開発、主流型の2倍・37%超へ】


(最終更新:2013/08/21)

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