ちまたで今、話題なサイト「Twitter」・気ままでお気楽なひとり言をワールドワイドで

2007年03月18日 20:00

Twitterイメージここ数週間、海外サイトに関する情報アンテナサイトではTwitterなるサイトの話題でもちきり。アクセスが急に増えただのカリスマブロガーが参加しただの【Wall Street Journal】にも登場しただの、検索エンジン上の検索用語ランキングで上位を位置しただの色々な話が出ている(【一例:メディア・パブ「中毒ユーザー続出の“Twitter”,WSJまでも騒ぎに加わる」】)。動画投稿サイトやSNSのように、舶来物で流行ったものが日本でも流行る可能性を考えると、ちょっと気になる話ではある。

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●まずは登録して色々いじってみる

【早速登録してみる】。登録は無料でメールアドレスや自分のアイコンなど、必要なデータを入力していくだけ。特に面倒なことはない。

出来ることはそれほど多くない。おおもとの質問である、「What are you doing?」なる「Twitter」からの質問に、半角140文字までで答えるだけ。何度でも、気が向いたら、魂の叫びと共に、昼夜を問わず、ただひたすらに。

入力したメッセージは自分から発した言葉として、「Twitter」自身の最新データ一覧にも表示される……があまりにもメッセージは多いので、滅多なことでは望んでいる人のデータを最新データ一覧から確認することはできない。

「あんた何やってるの」という質問に答えていくだけ。
「あんた何やってるの」という質問に答えていくだけ。

入力には英語以外に2バイトコード文字(要は全角日本語文字)も使えた。ただ、英語圏の人にちゃんと読めているかどうかは不明。少なくとも相手が日本人で日本語ブラウザを使っているのなら読めるだろう。また、全部が2バイトコードだと入力がはじかれるもよう。何らかの形で1バイトコードをおりまぜる必要がある。

日本語入力も出来た。
日本語入力も出来た。

できることは基本的にこれだけ。インスタントメッセンジャーや携帯電話からでも入力が可能。ただ、日本の携帯電話にはまだ対応していないようだ。ともあれ、これならアクセス数が急増しているのも分かる。チャットのような短文メッセージが入力されるたびにアクセス数が増えるのだから。

メッセンジャーの登録メニューもある。ブラウザ上から入力する以外にメッセンジャー、携帯電話からの入力も可能。
メッセンジャーの登録メニューもある。ブラウザ上から入力する以外にメッセンジャー、携帯電話からの入力も可能。


●要するに「Twitter」って何?

要は「Twitter」なるものは、「140文字までの独り言を、チャット感覚に逐次Twitter向けに発信するだけの独り言サイト」ということになる……というわけではない。そんなものだったら、誰も使わない。

「Twitter」には他のSNSやチャットシステムのように新しいユーザーを招待したり、自分の監視対象ユーザーに他人を加えることができる。そして、他人が「独り言」をつぶやいたら、そのメッセージを知ることができるように設定が可能となる。具体的には、自分のアカウントのホームページでは、自分自身とフレンド登録したユーザーの最新の「独り言」の一覧が表示されるようになるわけだ。

What You And Your Frieds Are Doing、つまり「あなたとあなたの友達は今何をしていますか」の一覧
What You And Your Frieds Are Doing、つまり「あなたとあなたの友達は今何をしていますか」の一覧。自分と友達の独り言一覧が表示される。

つまり「Twitter」は、不特定多数向けのチャットの場、あるいは連絡用、コミュニケーションの場を用意しているということになる。自分が何をしているのか、何に困っているのか、どんな状況にあるのかを「意思表示」することで、相手が何らかのリアクションをしてくれるかもしれない。

あるいは、そんなリアクション云々は別にしても、とにかく「自分はいま、こういうことをしてるんだよ」という、他愛も無いことを相手、あるいは不特定多数にちょっとばかり伝えたい、そんなニーズに「Twitter」は応えてくれる。


●デジタル世界の「独り言」ポータル、それが「Twitter」

ブログで自分の日記を公開したり、ほんの数行のメッセージ、例えば「さっき野良猫が目の前を通ったんだよ」とか「今日のご飯はすき焼きだったよ」というような、「そんなことわざわざ言うまでもないだろ」「だからなに?」というような、ささいなことでも、手段があれば人はつい相手に話し、その行為で現実を確かめたり、あるいは相手とのつながりを実感したくなるもの。

学生たちの「ケータイ」でのメールのやりとりなどに顕著な「自分の存在と相手とのつながりや孤独で無いことの再確認」、あるいは「自分はここにいるんだ」という意思表明をこの「Twitter」では引き受けてくれる。

または、SNSのように、特定少数間でフレンド登録をしあい、ちょっとした連絡のやりとり(不特定多数に、もちろんビジネスやプライベートに過ぎることには使えないが)に使うこともできる。RSSも吐き出してくれるから、特定人物の「独り言」をRSSリーダーで確認することも可能。さらに「独り言」のログが残るので、マメな人をフレンド登録すれば行動記録にも利用できる。

中には公式なニュースサイトが自社サイトの更新情報を(短縮URLを使って)伝えているところもある。それらをフレンド登録すれば、擬似更新通達機能としても使えるだろう(意味があるのかどうかは不明だが)。

ニューヨークタイムズ誌など複数メディアが更新情報を「独り言」していたのが確認できた。
ニューヨークタイムズ誌など複数メディアが更新情報を「独り言」していたのが確認できた。

何かアイディア次第でまだ色々な使い道が考えられそうな「Twitter」。その存在意義についてアメリカでは賛否両論のようだが、少なくともアクセス数・利用者数が急増しているのは確かとのこと。果たしてその勢いが続くのかどうか、日本にも普及するのかどうか、今後とも注意深く見守る必要があるだろう。

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