寝そべりながら自転車通勤? 「リカンベント自転車」とは

2007年03月31日 10:00

リカンベント自転車イメージ先日近所を散策している際に、ちょっと妙な自転車を見かけた。一見すると席に座っているかのような、寝そべっているようなスタイルでペダルをこいでいる自転車通勤の人が目の前を通り過ぎて行ったのだ。普通の自転車よりはやや腰の部分が低く、はたから見るとまるで「自動車、またはF1を運転しているスタイル」のよう。普通のママチャリと比べてさっそうと走り去るその姿に、ちょっとしたセンスと軽快さの香りが感じられた。漫画で表現すればスピードの効果線と口笛の音符が書き加えられるだろう、そんな雰囲気。

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色々調べてみると、これが「リカンベント自転車」というものであることが分かった。英語ではRecumbent・寝そべる、という意味らしい。【日経BPnet】の特集記事も見つけたが、それによると単に座って乗る普通の自転車よりも「乗っている人の身体の部分だけ空気抵抗が少ないので、向かい風が吹いても走りやすい」「シートが広くて背もたれが付いているのでお尻が筋肉痛になることも少ない」など、自転車通勤をする人に愛用者が増えているという。

リカンベント自転車イメージ日経BPnetの記事を最後まで読んで、これが先に【座り方を教えてくれて、座っていても疲れないイスや自転車】で紹介した、ジャイアント社の自転車と同じであることを思い出した。いわく「構造的に足を前に踏み出すようにペダルをこぎ前に進むように工夫されているというもの。加えてその力をサドルについた大きな背もたれが吸収、さらに上半身を起こした姿勢にすることで、腰や肩に無理な力がかからない」。自分が見かけた人が、さっそうとした雰囲気に見えたのは、単に目新しさだけではなく、本当に気持ちよく走れていたからなのかもしれない。それにしてもこのタイプの自転車が「リカンベント自転車」と呼ぶとは初めて知った。

『楽天市場で日経BPnetに掲載されていたリカンベント自転車と同じもの(Tartaruga TYPE-RE 2007年モデル)』をはじめ、リカンベント自転車はその特異性や構造などから、普通の自転車とは一桁違う価格で販売されている。近所の自転車屋へふらりとおもむき、「おっちゃん、このリカンベント自転車一台ちょうだい」と気安く買える値段ではない。下手をするとサラリーマンの手取り月給一か月分は軽くぶっ飛ぶ。

それでもあちこちでこの自転車が見かけられるようになったのも、やはり乗り心地のよさが口コミで広まっているからなのだろう。そして「通勤の時間でも快適に過ごしたい」という想いを持つ人が増えているからなのかもしれない。

(最終更新:2013/09/02)

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