旅客機内でのゲーム機使用禁止・制限ルール提言、正式に発表

2007年03月29日 08:00

ゲームイメージ【国土交通省】は3月28日、先に【DS・PSPなどは飛行機内では禁止~国土交通省が無線機能つきゲーム機の旅客機内持込に関するルール策定へ】で報じた、無線通信機能を持つ携帯ゲーム機の旅客機内での使用禁止・制限措置について、同日有識者懇談会を開き、その中で取りまとめられた提言で正式に発表を行った。今後この提言を元に、行政や航空関係者などが対応すべき措置としてアクションをとることになる(【「航空機内における安全阻害行為等に関する有識者懇談会」について】)。

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報告書によると「機内における携帯用電子機器の使用などの行為が増加し、また、行為者を降機させるために地上滑走中の引き返しを強いられるなど、万一の場合には、航空の安全を害することになりかねない状況」が相次いでいることが報告され、今後航空法の改正整備や、航空関係者が取り組むべき課題などを掲げている。

また、電磁干渉の報告事例も多数記載されており、操縦室モニター画面の表示問題やキー度の不具合が挙げられている。中には自動操縦で急に25度もの傾斜が生じたり、高度が400フィートも通常航路から逸脱したり、無線機が交信不能になる事例もあったという。

また、原因と推定される電子機器については携帯電話が6割強、パソコンが1割強、以下携帯オーディオ、ゲーム、ビデオカメラが1割弱という報告が行われている。

そこで、旅客機内での電子機器の使用制限対象として新規に加えるものとして、

通信機能(無線LAN)を有する電子ゲーム機
・ワイヤレスマウス等パソコン用周辺機器
・携帯電話用充電器
・アクティブ型電子タグ
・(音声・接触感知センサー付電子玩具については、要継続調査)


をリストアップしている。先の報道による「DSやPSP」はここから来ている。

今後航空法の改正や各旅客機会社のルール改定で、これらについては新たに使用禁止や制限が盛り込まれることだろう。しかしルール策定云々以前に、「可能性」があると指摘された以上、お客一人一人が自主的にこれらの機器を使わないよう心がけるべきだろう。

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