オタク・萌え市場の拡大の一因!? 「大人になっても卒業しなくてよい」が約半数~キャラクタ商品に関する調査結果

2007年03月23日 06:30

時節イメージ【インターネットコム】【クロス・マーケティング】は3月22日、「キャラクター商品に関する調査」の結果をレポートした(【該当ページ】)。それによると、思いの強さの強弱はあれど、「大人になってもキャラクター商品から卒業する必要はない」と回答した人が半数近くを占めた。

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今調査は10代から50代の300人を対象に行われたもので、各年代20%ずつ、男女比は半々。元記事にはキャラクターの種類による興味度の違いや、デジタルコンテンツに関する調査が報告されているが、中でも後者において着信ボイス・着うた・着メロなどサウンド関係のコンテンツに注目が集まっているのが興味深い。

さて気になる「あなたは、大人になったらキャラクター商品を卒業するべきと思いますか」という質問に対しては、「まったくそうは思わない」が2割近い19.3%を占め、「非常にそう思う」の6.3%と比べると3倍以上の数字をはじき出している。

強度の弱い「あまりそうは思わない」「どちらかといえばそう思わない」を足した、「大人になってもキャラクター商品から卒業する必要はない」と考える人は49.7%と約半数を占める。一方で「非常にそう思う」「ややそう思う」「どちらかといえばそう思う」の「大人になったらキャラクター商品から卒業し、決別する必要がある」とする意見は22.6%。「必要ない派」の半分以下。

「あなたは、大人になったらキャラクター商品を卒業するべきと思いますか」への回答
「あなたは、大人になったらキャラクター商品を卒業するべきと思いますか」への回答

「大人買い」という言葉が世間一般に通用するようになり、商業的にも「大人もキャラクター商品をチェックしてね」というコンセプトのもとに商品企画・展開が行われる昨今。「大の大人(おとな)が……」とぐちられる必要性は無い時代に来ているのかもしれない。

また、例えばボードゲームが海外では大人の趣味として立派に通用する一方で、日本では子どものすることと受け止められるように、「遊び」に対する文化的な評価の違いが国内外では見受けられる。見方を変えれば「キャラクター商品が子どもだけのものであり、大人になったら卒業しなければいけない」とする考え方は、単なる偏見に基づいている、とも受け止められる。

そもそもそれらの商品とて、大人が創り、売り込んでいるもの。「大の大人が」という言葉自体、通用しないだろう。

また、今回の調査結果からは(昔からなのかは不明だが少なくとも最近の傾向としては)「キャラクター商品を卒業しない大人が増えている」ことが推測される。この傾向は時間の経過と共にキャラクター商品をはじめとする「おたく」「萌え」市場が拡大する大きな要因とも受け止めることができるだろう。

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