ローソンで「ケータイお箸(はし)」利用促進運動開始

2007年03月21日 19:30

ケータイお箸(はし)イメージ[ローソン(2651)]は3月19日、割り箸の消費量削減を目指して、「自分用のおはし(マイはし)」こと「ケータイお箸(はし)」の携帯をお客様におすすめする運動を、4月から本格的に開始すると発表した(【発表リリース】)。高級材の不要部分を使った特製のはしを作り、会員カードでポイントをためた人にプレゼントする。

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ケータイお箸(はし)イメージ特製はしは100円の購入につき1ポイントたまる会員カード「ローソンパス」で1800ポイントに達した人の中から3000名にプレゼントされる。今後応募状況が好調ならば店頭販売も検討するという。

この特製のはしには、プロ野球などで使われているバットを供給する【ミズノテクニクス】との協力で、同社がバットを作る際に「バットには使えないな」として従来廃棄されているアオダモを再利用する。さらにこの特製「ケータイお箸」一膳に付き100円を国土緑化推進機構に寄付し、アオダモの育成を支援する。

すでにコンビニ同業他社では【ミニストップ(9946)、割りばしの一部有料化スタート】にもあるように、【ミニストップ(9946)】が割りばしの一部有料化と「マイはし」の販売をスタートするなど、割りばしの原材料の現状とエコ志向の流れから、コンビニ大手が相次いで同様の動きをするものと思われる。ローソンだけでもすでに年間5億膳(ぜん)、国内全体では260億膳もの割りばしが使われており、この動きの加速化が、消費量の削減につながることに期待が寄せられている。

元々割りばしは木工製品の廃材で作られた、むしろ「エコロジカルな商品」であったはずなのだが、ぱっと見で「木材をムダにしている」ような印象をうけることや、安価さを求めるあまり「わざわざ割りばし用木材を海外から輸入する」という構図になってしまったため、昨今のようなおかしな状況になってしまったといえる。

今回の「ケータイお箸(はし)」も廃材使用であり、元々の割りばしと何ら変わるところはないはずなのだが……「割りばし専用の木材輸入のきっかけとなりうる」と指摘されたり、中国からの割りばし用木材の輸入云々という面倒な話に巻き込まれるより、きっぱりと「日本国内の、不必要として捨てられている木材を使っていますよ」と断言したものを使うことの方が良いのかもしれない。

学校給食などでも各自はしは持参するようにといわれ、毎日はし箱に入れたはしを持ってきて、給食のあとは各自水道できれいにあらった上で自宅に持ち帰り、再度洗ってもらっていたように記憶しているのだが、今の学校給食ではどうなのだろうか。

大学や食堂、外食時では割りばしを使うのが常識となってしまってはいるが、今後は「マイはし」を使うことが常識化していくのかもしれないし、その方が良いのだろう。携帯電話のストラップや『喰いタン(テレビ版)』の主人公が名シーンで格好をつけながら「マイはし」を取り出すように、「マイはしが格好いい」というイメージ戦略を展開すれば、その流れもスムースにいくに違いない。


■関連記事:
【中国、割りばしに輸出関税、日本国内の価格さらに上昇か】


(最終更新:2013/09/11)

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