【更新】はに丸とひんべえ? 大阪大ではにわのセットが出土・復元に成功

2007年03月21日 12:30

はに丸とひんべえイメージ[YOMIURI ONLINE]によると大阪府の大阪大構内にある待兼山(まちかねやま)5号墳(5世紀中頃の方墳)で、最古級の、馬をひく人物形、馬形の埴輪(はにわ)がセットで出土、同大学が復元に成功したと3月20日に発表した。元記事には復元されたセットのはにわの写真も掲載されている。

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はにわ「イメージ」……今回の出土品とは別のもの元記事によればこれらのはにわは2005年度の調査で円墳の周溝から破片として見つかったもの。まとまった場所にあったため、復元は比較的容易だったと思われる。グループの復元の結果、馬をひく人形は高さ64センチ、左手を上げて手綱を引き、顔に入れ墨を線で刻んでいたとのこと。一方馬形(高さ78センチ、長さ98センチ)は「くら」やひづめなど細部まで表現されていたという。

元々大阪大学のキャンパスの地下には古墳や集落が眠っており、【埋蔵文化財調査室】を中心に遺跡保全と調査を実施している。今回発表されたはにわが発掘された待兼山5号墳は、【こちらの説明にもある】ように2005年で調査を終えており、現在もその調査結果の分析が行われている。今はにわたちも、その調査結果の一端であろう。

はにわは弥生時代の祭儀用の装飾品で、古墳に並べられていた飾りもの。素焼きで作られた陶器で、つぼのような円筒形をしたシンプルなものと、今回公開された人間形・馬形のようなさまざまな形状のものがある。特に後者については、当時の文化を知ることが出来る貴重な史料として重宝されている。

また、「ヒトとウマのセットからなるはにわ」というと、かつてNHKで放送されていた言葉の教育番組[おーい!はに丸]が思い浮かぶ。この番組も、今回発掘された「ヒトとウマ」のセットのはにわが主人公で、まさにそのまんまである(もっとも今回発掘されたヒトは単なる従者のようだが、「はに丸」の方は王子という設定になっており、さまざまな装飾がつけられてはいるが)。

古代のロマンをほうふつとさせる、ちょっと気になるニュースではある。あとは周囲でさらに盛り上げるために「はにわまんじゅうでも作られるのかな」と思っていたら、【すでに実在している】というから、これはこれで驚きだ(笑)


(C)かっぱ座/NHKソフトウェア

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