ダイエット伝説「食べる量で胃が小さくなる」って本当?

2007年03月19日 08:00

ダイエットイメージダイエットをしている人や健康に留意している人にとって、気になる伝説の一つに「ダイエットしたり食事量をひかえていると、お腹(胃)が小さくなる」というものがある。逆に「食べ過ぎると胃が大きくなる」でもいいだろう。だが本当に、医学的に「食べる量で胃は大きく、あるいは小さくなる」のだろうか。その回答が【All About Japan】に掲載されていた。

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答えてもらったのは、消火器外科の竹之内信先生。つまり手術などで言葉通り「じかに胃に触れている」胃の専門家というわけだ。

先生いわく、胃そのものは伸縮するので食べる量で一時的に大きくなったり小さくなる場合もあるし、個人差で体格の良い人や胃下垂で多少大きな人もいるが、普通の状態でいる時には「多少の違いはあれど、ほぼ皆同じくらい」なのだという。

ではなぜ実際に胃が大きくなったり小さくなったりするわけではないのに、そのように感じられるのか。これについて先生は、胃が「実際のサイズとして」変化するのではなく、「機能として」変化したのではないかと推論している。

風邪を引くと食欲が落ちて食べる(食べられる)量が減るが、これが「機能として胃が小さくなった」良い例なのだという。また、海外でのダイエット手法の一つとして「胃の一部を物理的に切り取る」というのも、大きさが減るというよりは胃の機能が減るためにやせる、と考えた方が適切だそうな。

つまり「胃の大きさが変化する」のは、実際には「胃の”機能”の大きさが変化する」ことであり、「効率が変化する」ということになるわけだ。

……ということは逆に考えれば、「胃が小さい」と思われている・思っている人は、栄養分の吸収効率があまりよくない、ということになる。それではもったいないような気がするし、ならば効率的にやせるためには胃の大小を気にするのではなく、空腹感を克服するメンタル的な面の修練こそが必要なのかもしれない(笑)。


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