『蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾』まもなく発売

2007年03月24日 19:30

PC-9801イメージ【「蘇るPC-8801伝説 永久保存版」】など往年の名機種上の有力ゲームタイトルをエミュレーターで再現した上で収録し、現在のWindows上で遊べるようにするシリーズが最近流行のようだが、3月26日にアスキーから『蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾』が発売される。

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PC-9801とは1980年代に日本国内でパソコン市場の大きなシェアを勝ち取った、NECの国民機的パーソナルコンピュータシリーズのこと。16ビット機のPC-9801、8ビット機のPC-8801、同じく8ビットだが家庭用テレビに接続できるホームユース指向の強いPC-6001(6601含む)シリーズの三兄弟で、日本のパソコン市場はほぼ独占されていた。

今回発売される「蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾」は第一弾の『蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第1弾』に続くもので、前作同様昔懐かしのゲームの収録以外に、当時の有名開発者インタビュー、資料集などで構成された、いわば「ファンブック」的なものとなっている。

収録タイトルは次の通り。

WIZARDRY-BANE OF THE COSMIC FORGE-
大戦略IV
琥珀色の遺言 -藤堂龍之介探偵日記 西洋骨牌連続殺人事件-
ティル・ナ・ノーグII -カオスの警鐘-
Blue -Will to power-
ZONE
ハイウェイスター


その他に、開発者インタビューとしてはメガソフトの「MIFES-98」、音源ドライバ「テルプシコラ」、圧縮ソフトのLHA誕生秘話など、開発に興味がある人なら生唾ものの内容がいくつも見受けられる。

さらに資料集として、月刊アスキーのPC-9801系特集の再録や、アスキー帝国すごろく、「WIZARDRY番外編 WIZでござるよ ニンともカンとも」、袋とじでの「蘇るPC-9801桃色伝説」など、色々な意味で資料として興味深いものがリストアップされている。

個人的にはやはり『WIZARDRY-BANE OF THE COSMIC FORGE-』と『ティル・ナ・ノーグII -カオスの警鐘-』が興味深い。前者は当時流行し、ロールプレイングゲーム業界に大きなインパクトを与えた『ダンジョンマスター』ライクな画面構成をしながら、ゲームシステムそのものは『ウィザードリィ』のまま、という器用なゲームシステムを採用していた。頭がこねくり回されそうになるほどの謎解きの難しさと、アイテム・経験値稼ぎの楽しさは一切失われていないゲームバランスからとりこになったもの。

『ティル~』もまたしかり。規則立てたシナリオ構成やイベントの組み合わせの違いでしかない、という解釈もできるが、一シナリオごとにマップが新規に構築されて数時間で遊びきれる内容のゲームが用意されるのは非常に斬新で、何度でも遊べたものだ。

「PC-9801」と聞いて「何それ?」という反応をする人には今ひとつだが、「懐かしい」とかえしたり、思わずハートが熱くなるような人には、一度チェックして欲しい冊子といえるだろう。

(最終更新:2013/09/11)

情報提供:市況スレの名無しさん。Thanks!

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