日興CG(8603)のTOB価格、1700円に引き上げ

2007年03月14日 06:30

株式イメージ【日興コーディアル(日興CG、8603)】は3月13日、先に【日興、シティグループとの資本業務提携を公式発表・TOB価格は1350円】でも報じたように同社株式が各証券取引所より監理ポストからの解除を通達されたのを受け、状況の変化に応じる形でシティグループによる同社株式の公開買い付け(TOB)価格を1350円から1700円に引き上げることで合意したと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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リリースによると今回のTOB価格引き上げは監理ポスト状態の解除により「将来の見通しが改善したと判断し」たための措置とのこと。この引き上げ以外は当初の予定通り、シティグループでは買付を実施し、100%完全取得を上限として、少なくとも過半数の日興CGの株式を買い付ける予定。ただし100%買いつけに成功した場合、今回の価格引き上げで必要となる金額は当初の1兆2500億円ほどから1兆6000億円程度に増える計算になる。

一方【東証・大証、日興コーディアルについて「上場維持」と判断】でも報じているように、日興の株式を保有する4外資ファンド(オービス・インベストメント・マネジメント(6.9%)、ハリス・アソシエイツ(7.2%)、サウスイースタン・アセット・マネジメント(6.6%)、マッケンジー・グループ(5%超))はいずれも以前の1350円というTOB価格では反対を表明、一部ファンドは2000円を妥当な線と表明している。

今回の1700円の引き上げにこれらファンドが納得するのか、あるいは「上場廃止が回避されたのだから2000円でも安い、もっと上げろ」と反対を表明するのかも含め、これらファンドの動向が気になるところである。彼らの判断次第でシティグループのTOBが成功するかどうか、果ては日興CGの命運も左右されることになるだろう。

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