動画サイトでも大統領選! YouTubeで2008年アメリカ大統領選挙特設サイト開設

2007年03月03日 10:00

アメリカ大統領選イメージ動画投稿サイト最大手の【YouTube】は3月1日、2008年のアメリカ大統領選挙に向けた特設サイトYouTube You Choose‘08をオープンしたと発表した(【発表リリース】)。サイト名の「ユーチューブ」と、選挙では一人一人が選ぶという意味の「ユーチューズ」の音をもじった名前となっている。

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サイト内では民主党・共和党を問わず、大統領選立候補者らがページを開設し、さまざまなプロモーション動画を掲載。ユーザーは自由に各動画にコメントを書き込んだり評価ができる。

YouTube You Choose‘08トップ画面。さまざまな大統領選挙立候補者がアピールのための動画を掲載している。
YouTube You Choose‘08トップ画面。さまざまな大統領選挙立候補者がアピールのための動画を掲載している。
YouTubeの元からのシステムであるコメント機能も生きている。動画で返答をする人も。
YouTubeの元からのシステムであるコメント機能も生きている。動画で返答をする人も。

掲載されている動画はそれぞれの候補者が自分のプロモーションサイトに掲載したものだけでなく、各地の遊説地や講演でのようす、(おそらくは)テレビなどで放映されている宣伝用映像なども見受けられる。

最有力候補者の一人である民主党のヒラリー・クリントン上院議員は

「自分のブログでも語りましたが、私はウェブが新しい形式の政治対話のスタイルをもたらすだけでなく、すべてのアメリカ人が政治参加の機会を得るきっかけになり、その場を与えてくれるものだと信じています。YouTubeのような存在感のあるサイトにこのような場を設けてもらうことで、多くのアメリカ人と切迫した問題について、視点と論議を共有することができるようになるでしょう」


と語り、今サイトを絶賛している。もちろん他の有力候補者も同様に賛美の声を挙げている。

先に【空母の上からヒップホップ! YouTube発海軍プロモ動画が大人気・50万アクセス突破】で、アメリカ軍がプロモーションや求人に、YouTubeなどの動画投稿サイトを用いて若い世代に積極的に働きかける動きを見せていることを紹介した。今回大統領選挙に関して、各候補者が積極的に動画を掲載してアピールしているのも、アメリカ軍の事情や思惑と同じように、動画投稿サイトの利用主要年齢層である若年層へのアプローチに、きわめて有効であると判断したからだろう。

各候補者の動画をざっと閲覧してみたが、最有力候補のクリントン女史の動画の閲覧数は3桁台がほとんど。若手でかつ初の黒人アメリカ大統領になるのではとも目されているオバマ上院議員(Barack Obama)の閲覧数はケタ違いに多く、コメント機能も活発に利用されている(中には動画投稿でコメントしている人もいるほど)。

閲覧数やコメント数がそのまま得票数につながるわけではないが、注目の度合を示す一つのバロメーターとして見ることはできそうだ。今後各候補が、動画と動画投稿サイトでの展開という新しい政治アピールの場で、どのような志向をこらしてくれるのか気になるところではある。


■関連記事:
【元ファーストレディのヒラリー・クリントン米上院議員、来年の大統領選挙に立候補表明】

(最終更新:2013/08/22)

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