投資指数は二か月連続で上昇…野村證券(8604)、2007年2月計測分の個人投資家動向を発表

2007年03月06日 19:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は3月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2007年3月発表分、PDF】)。

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今調査は1000件を対象に2月22日に行われたもので、男女比は71.8対28.2。年齢層は40歳代がもっとも多く32.4%、ついで30歳代が26.8%、50歳代が21.2%。金融資産額は1000万円~3000万円がもっとも多く25.2%、ついで200万~500万円が20.4%、200万円未満が18.8%。前回と比べるとやや資産額が全体的に低下しているのが気になる。

1銘柄あたりの保有期間は1年から2年未満がもっとも多く20.0%を占め、こちらも前回と比べるとやや短期売買の方向に流れが生じているのが分かる。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く48.0%と半分を占めている。ついで配当や株主優待が23.8%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのが分かる。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は二か月連続で上昇。
・株式取引マインドは好転、ただし警戒感も。
・市場に影響を与える要因に対してはポジティブな見方が増加。
・魅力的な業種は「素材関係」「自動車、自動車部品」「医薬品、ヘルスケア」
・年内に再度利上げがあるとする予想が多い。


という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、トップと第二位は先月と変わらず、第二位には先月の第三位から浮上する形で「鉄の王様」こと【新日本製鉄(5401)】が入るなど、現在の市場展開を如実に反映した内容となっている。【任天堂(7974)】など知名度が高く市場全体を引っ張る銘柄も上位に残っている。また、[ソフトバンク(9984)]が第五位に入っているのは個人投資家の投資意欲が上昇してきた表れだろうか。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【新日本製鉄(5401)】
3位……【ソニー(6758)】
4位……【東京電力(9501)】
5位……[ソフトバンク(9984)]


上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることであり、それだけ今後も活発に売買が行われる可能性が高い。特に今回も前回から続いてトヨタ自動車の得票がずば抜けて多く、相当な期待を受けていることが分かる。このままでは今年中に1000円を突破してしまうのではないかという勢いだ。

また、先月第十位に入っていた【不二家(2211)】が圏外に消えたのは、話題性に乏しくなったということだろうか。

さて来月は昨今の株価急落を反映したデータとなる。投資家のどのような判断の変化が見られるか、注目したいところだ。

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