個人投資家、先物などの利益7億6000万円の脱税で告発

2007年03月29日 19:30

株式イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]などが報じたところによると、東京豊島区の個人投資家小玉昭彦氏(64)が海外での先物取引などで得た約7億6000万円の利益を海外の金融機関の口座に隠していたなどとし、東京国税局から脱税の疑いで検察庁に告発された。外国為替証拠金取引(FX)や、日経225などの先物、原油など商品先物の取引をシンガポールの証券市場などで行い、多額の利益を得ていたものの、その利益をシンガポールの金融機関口座に隠したままで、申告しなかった疑いがもたれている。

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小玉氏は親から相続した資産などを元に先物取引を行い利益を上げていたが、この利益について申告していないとし、東京国税局から告発を受けている。また、知り合いが所有するカリブ海のバージン諸島(タックスヘイブンとして有名)にあるペーパーカンパニーの名義でも取引を行い利益をあげていたが、こちらの利益も東京国税局から小玉氏の利益であるとの指摘を受けているとのこと。

隠したと判断された所得は2005年までの2年間で約7億6000万円。国税局からは約2億7000万円を脱税した所得税法違反容疑で東京地方検察庁に告発を受けた。「自分名義の利益は海外ならわからないと思う部分もあり、申告しなかったのは事実。深く反省している」と脱税の事実を認めた上で、「バージン諸島の会社名義での取り引きは知人に代わって行ったもので、自分の利益ではない」とし、こちらについては告発の内容を否定している。

額が額なだけに、そしてFXなどによる海外での利益は国税当局でも把握されにくいということで注目を集め、複数の報道機関で報じられた今件だが、ある系列のニュースでは本人がインタビューに応じていたり、別の系列のニュースでは職業を「無職」と報じるなど、色々な意味で興味深い内容ではあった。インタビューでの内容を見た限り、ことの重大さを認識している様子は無く、「脱税、ばれちゃった。ごめんね、てへっ」と舌を出しそうな雰囲気ですらあったのが印象に残っている。

……小玉氏の名前を検索すると、パイオニアに勤めていてハワイのホノルルマラソンに参加した人の写真が出てくるのだが、ニュースに登場した本人と同一人物の気がする。気のせいだろうか。

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