「今日はテレビもゲームもナシの日」・さいたま市で毎月23日を「ノーテレビ・ノーゲームデー」と設定

2007年03月24日 11:00

テレビイメージ【asahi.com】によると【埼玉県のさいたま市】は3月22日、ゲームをしたりテレビを見る時間を制限する「ノーテレビ・ノーゲームデー」を新年度から導入すると発表した。毎月23日に実施するが、生活習慣の見直しと家族の団らんの場を設けるのが目的。

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これは市内の小中学校と養護学校計159校に通う約10万人を対象とするが、条例などの法的レベルの問題ではなく、具体的な指導方針は各学校に任せるという。実施されてから適切な時期にアンケートを採り、その成果を計測するとのこと。

今回の「ノーテレビ・ノーゲームデー」導入の動きは、一昨年に実施した生活実態調査で、「ゲームやテレビが原因で寝るのが遅くなる傾向が目立つ」と出たことからはじめた。

昨年2月には、さいたま市の市立柏崎小学校で試験的に導入され、その際に「一週間我慢するパンダさんコース」「一日中我慢する猫さんコース」「一日2時間までに制限する犬さんコース」の3コースが用意された。

結果としては保護者からは「子どもと触れ合う時間ができた」「会話が多くなった」という肯定的な意見が寄せられ、子どもも親からほめられることでやる気が高まり、「猫さんコース」を選ぶ者が増えてきたという。

さいたま市のサイトには今件に関する情報は見つからず、わずかに過去の議事録に断片を見つけることができるだけで、詳細については分からない。が、「ノーテレビ・ノーゲームデー」への取り組みはさいたま市に限ったことではなく、多数の都道府県市町で行われているようだ。

例えば【愛知県の吉良町】ではすでに毎月20日を「ノーテレビ・ノーゲームデー」と定めており、保育園児・小中学校の児童生徒を持つ家庭を対象に実施している。当町では家庭の事情を考察し、

レベルA……1日テレビを見ない、テレビゲームをしない
レベルB……家に帰ってきてからテレビを見ない、テレビゲームをしない
レベルC……テレビやテレビゲームを1日1時間まで
レベルD……夜9時以降はテレビを見ない、テレビゲームをしない
レベルE……食事中はテレビを消す


というレベル設定を行い、各家庭で状況に応じたレベルの取り組みをするよう求めている。

そして吉良市では今件についてすでに調査結果が出ており、取り組みそのものへ次第に多くの人が参加するようになったこと、保護者からも子どもからも色々考えさせられるところがあった、家族で話したり遊べて楽しかったなどの、肯定的意見が出ている(もっともすべての意見が書かれているわけではないので、もしかすると否定的意見もあったのかもしれないが……)。

【長野県の駒ヶ根市立東伊那小学校でも】同様の取り組みが行われており、こちらでもやはり、子どもたちが積極的にゲーム以外のことに取り組み、家族との会話や他の遊びにも夢中になるようになった、などと解析している。

同小学校では「ノーテレビデー・ノーゲームデー」を設定することで「規則正しい生活」「ゆとりある朝の過ごし方」「家族のふれあい」ができる生活を目指していく、と目標を定めているが、ゲームやテレビをしたり見ない日を設けることで、それらがかなうのならば、もっと積極的に、全国規模で実施しても良いだろう。

一年中ずっとテレビやゲームをしない、というのはさすがに酷だが(笑)「ゲームは一日一時間」という高橋名人の言葉に従うのと共に、週一くらいでテレビもゲームもしない日を設けるのは、子どもの情緒教育にもプラスとなるかもしれない。

……あとは「ノーお菓子デー」「ノーケータイデー」も、あるといいね:P

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