不二家(2211)、店舗を23日から順次営業再開・約60店舗は閉鎖へ

2007年03月21日 12:30

不二家イメージ【不二家(2211)】は3月20日、同社の直営とフランチャイズで合計800店舗ほどある洋菓子店のうち、約60店舗を閉鎖することを明らかにした。すでに19日には直営店の40店舗ほどを閉じることを表明していたが、今回のリストにはフランチャイズ店が加わり、約60店舗にまで拡大した(【発表一覧表】)

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不二家では衛生管理の不備から全面的な開発ラインなどの改修を求められ、【山崎製パン(2212)】の支援を受けて現在経営再建中にある。先日13日からは洋菓子の製造もようやく再開できることになった(【不二家、13日から洋菓子の製造を再開】)。

ただ、元々不二家は経営状態が思わしくなかった。会社自身だけでなく直営店・フランチャイズ店の中にも苦労をしている店舗は少なくない(各店舗の経営が押しなべて堅調ならば会社自身の財務が大変なことにはなりにくい)。その中での今回の不祥事発覚と長期に渡る営業休止ということもあり、「お手上げ」と判断した店舗が出たのは仕方ないといえる。

上記リストには各地域・各店舗ごとに店舗の営業再開日、あるいは閉鎖後の方針について説明されている。現段階で閉鎖が決まっている店舗は60店舗ほどで、【首都圏に多く見受けられる】。東京都に限っても、23区内で7店舗、区外で3店舗の閉鎖が決定。個人的にも練馬駅通路内の練馬売店の閉鎖が決まり、残念ではある。

また、リストには「営業再開日」の項目に「未定」とする店舗が300店舗ほど確認でき、今後さらに閉鎖店舗が増える可能性はある。

紆余曲折を経ながらようやく洋菓子の生産・販売再開にかこつけた不二家ではあるが、山崎製パンとの資本提携の有無、そして不二家自身の経営状態の改善、もちろん衛生管理状態の維持など、問題は山積みといえる。これらのハードルをクリアし、多くの人に愛され、安心して美味しく食べられると評価される不二家を再建できるかどうかは、今後の構成員一人一人の意気込みにかかっているといえよう。

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