英サッカーの有力チームがYouTubeに専用チャンネルをオープン

2007年02月24日 19:30

インターネットイメージイギリスのプロサッカーチームでプレミアシップの【チェルシー(Chelsea)】が、動画投稿・共有サイトの【YouTube】と提携を結び、同サイト上に専用のチャンネルをオープンした(【該当サイトページ】(参照:ロイター)。CATVなどのテレビ媒体に専用チャンネルを開くことはあっても、動画情報サイト上に専用チャンネルを開設することは前代未聞の話として話題になっている。

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チェルシーはイギリス・ロンドンに本拠地を持つプロサッカークラブで愛称はユニフォームの色からブルーズ。創設は1905年と100年以上の歴史を持ち、財政・人気・戦力の上で成功したチームとしても有名。

YouTube上に設置された専用チャンネルでは、公式サイトのノリでさまざまなコンテンツが(もちろん動画中心に)配されている。

YouTube上のチェルシーの専用チャンネル
YouTube上のチェルシーの専用チャンネル

動きのあるスポーツの筆頭に挙げられるサッカーのチーム専用チャンネルなだけに、さまざまな視点から試合の動画を見られる……と期待したいところだが、残念ながら試合中のようすをこのチャンネル上で閲覧することはできない。なぜかというと、プレミアシップの規定(試合の放送権はリーグそのものが所有しており、ブロードバンド上の放送権はヴァージン・メディアがそこから取得している)が壁となっているためで、現在では毎日のチームニュースや試合後の選手・ファンのようす、さまざまなインタビューなどが配信されるに留まっている。

動画共用サイトのもっとも大きなメリットであり、存在理由ですらある動画を活かせるであろう、肝心かなめの「試合中の動画」が流せない。テレビなど既存メディア同様に立ちはだかる既得権の壁が見えてきて、「やれやれ」とため息をつきたくなる気分でもあるが、それでも普通のテレビ番組では決して見ることの出来ないチームの裏側やファンとのコミュニケーションのようす、そして憧れの選手たちの活き活きとした試合以外のいきざまが手に採るように分かる・見られるあたりは、やはり「動画」ならではのものだろう。

また、単なる動画というだけなら自社・自チームサイト上に動画を直接公開すればよいのだが、「動画共用サイト」上でその仕組みを用いた専用チャンネルを作ることで、「YouTubeからの客の流入が期待できる」だけでなく、アップロードした「動画をブログパーツ的に他サイト・ブログに利用」してもらい「チームや選手の宣伝に大いに活用してもらう」ことが期待できる。直接閲覧してもらうだけでなく、「ファンのサイト構築用素材」として提供することで、第三者的サイト・ブログへの展開も期待できるわけだ。コンテンツが増えるにつれて、この効果は次第に高まることだろう。

あとは今流行の宣伝方法といえば『セカンドライフ』にファンクラブ支局を作るくらいだが(笑)、積極的に多方面に宣伝活動を行う意欲のあるチームなら、それも冗談抜きの話になるかもしれない。インターネット人口がますます増える昨今、その流れに慌てふためくのではなく、むしろそこで利用される多種多彩な技術とサービスを巧みに利用し、アピールに用いることこそ、これからの時代を勝ち残るチーム戦略として必要になることだろう。

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