USJが東証マザーズに3月16日上場決定

2007年02月14日 06:30

株式イメージ大阪にある【映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」】を運営するユー・エス・ジェイ(USJ)は2月13日、3月16日に東証マザーズに上場すると発表した(【発表ページ】)。証券コードは2142。主幹事は【野村證券(8604)】

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USJは2001年に開業したがその際の大型投資が負担となり、財務が厳しい状態が続いていた。今回の上場でまとまった資金を調達すると共に資金調達先を確保し、財務面を改善。調達した資金を元に新アトラクションの投入や資金事業進出など抜本的な経営の建て直しを図るもよう。

テーマパーク自身も会社も大阪にあるUSJが東証マザーズに上場する理由だが、13日に発表された各種資料には説明がないものの、将来は東証一部への昇格を目指しており、あえて大証ヘラクレスよりも(東証一部への近道と思われる)東証マザーズを選んだものと思われる。

今回の上場に伴い、23万株の公募を実施。同時に34万7143株(USJ-IC-LLC14万2000株、【住友金属工業(5405)】8万株、【日立造船(7004)】4万株など)の売り出しを予定している。またオーバーアロットメントによる売り出しは5万株を上限に設定。今回調達する資金はアトラクションの新設投資と借入金の返済に充当する予定。

なお買収防衛策については、ライセンスをもつユニバーサル社との間で「競合会社がUSJの支配権の変更や支配権に影響を与えることを目的に25%を超える株式を取得した場合、ユニバーサル社側はライセンス契約を解除できる」という取り決めがある。ライセンスが無くなればUSJの運営は不可能になるため、買収側のメリットも無くなる。これが事実上の買収防衛策である、としている。

今回のUSJは東証一部への昇格も目指した資金調達のための上場ということだが、ライバルともいえる【オリエンタルランド(4661)】に追いつき追い越せがかなうのかどうか。今後はUSJの運営自体だけではなく、株価にも気を使う必要が出てくるに違いない。

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